建築3DCADを使って20余年。僕が習得したのは、もう20年も前になりますので、その当時の様子は忘れかけていますが、思い出しながら書きたいと思います。
僕の場合は、二級建築士を取得後すぐ、購入したものとは別の建築3DCADを借りて図面を描いていましたので、多少の操作は違いますが基本的な考え方は似ていましたので、あまり苦労しませんでした。
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目次
建築3DCADの習得
一般的に建築3DCADを購入内容には数時間のサポートがついています。
インストラクターによるサポート
起動の仕方から、図面の入力の仕方、保存の仕方などなど。当時、インストラクターさんが事務所に足を運んでくれて、1回2~3時間教えていただきました。
確か6日程度ありましたが、現場に出る事もあり、前回の事はすっかり忘れてしまってるなんて事ばかりでした。
この建築3DCAD以外に、一時期使っていた構造計算ソフトの講習会があり参加した時には、1泊2日でしたがその時みたいに、日を詰めて勉強した方が身になると思います。
マニュアルによる習得
最近では、めっきり見掛ける事が減った紙のマニュアルが当時は添付されていました。知り合いの建築事務所さんが数年後に同じ建築3DADを購入した時には、PDFファイルになっていたようでした。
400ページにもなる厚さで、入力の方法やレイヤの種類以外にも(建築3DCADの)技術的な内容も書かれていましたが、前半部分にはサンプル図面を入力する手順が書かれていました。
階段下の収納の書き方など、ちょっと面倒だけど実務で使う方法などの習得ができました。
講習会
建築3DCADを取り扱う地域の代理店が、新製品の展示会などの時に建築3DCADを使う工務店を集めて、基本的な入力の仕方から、ちょっとした裏技なんかを教えてくれたりしました。
同じ建築3DCADを使う工務店さん、設計事務所さんとも知り合え、その後こんな方法もあるよ!なんて情報交換もできましたので、とっても良かったと思います。
自己トレーニング
僕的には、これが一番大きな割合を占めていました。
体を壊して現場に出るのを減らした時、景気も悪くなかった時でしたので仕事も増え、図面を描く事も多かったので、実際に入力をしながら、わからない事はマニュアルを読んだり、サポートに電話したりなどなど色々と覚えました。
オプションの住宅性能評価のプログラムも入れてありましたので、住宅性能表示の本を見ながら入力して、その時に色々覚えました。
長期優良住宅が始まっても、それ以前に住宅性能評価(設計・建設)を通していましたので、性能の検討方法や書類の作り方はそれほど頭を悩まさずに通せたので良かったです。
まとめ:手を動かすことが大事!
JW-CADなどの汎用CADの場合は、CADスクールや職業訓練などの勉強ができる場所がありますが、メーカーから販売されている建築3DCADの勉強会などはあまり開催されていませんし、書籍もあまり出ていません。
となると、自分の手を動かして図面を描く!に限ります。
僕が設計する物件と知り合いの建築士さんが設計する物件と違うと、入力の仕方も少し違っています。
実際にその建築士さんから『同じCADだから』とお手伝いを頼まれて、入力してみると色々勉強になる事もありましたが、自分の設計する物件ではあまり使わない方法だったりします。
建築士の製図試験の時も同じですが、とにかく『手を動かして描く』事が大事ですので、社内の先輩が描いた図面や雑誌等に紹介されている物件を描いたりするのも勉強になると思います。