今回は【IdeaCentre AIO 350(型番:F0EX0062JP)】のレビューです。
オールインワンのデスクトップPCは、便利ですね。Bluethoothのキーボードとマウスを接続すればすぐに使えますし、普通のデスクトップPCと違い本体が別に分かれていないので机の上がとてもスッキリします。
今回は、オールインワンデスクトップPCのIdeaCentre AIO 350(型番:F0EX0062JP)で僕が業務で使っている住宅設計3次元CAD(建築用3DCAD)と動画編集をメインにテストしてみました。
レノボジャパン株式会社様からIdeaCentre AIO 350(型番:F0EX0062JP)をお借りしてレビューをしました。
目次
Lenovo IdeaCentre AIO 350(型番:F0EX0062JP)
今回お借りしたLenovo IdeaCentre AIO 350(型番:F0EX0062JP)は、Lenovoのメーカー直販サイトのモデルでCPUはAMD Ryzenプロセッサ搭載で初期導入OSはWindows10Home64bit、グラフィックスはAMD Radeon Vega8 Graphicsで用途や環境などでOSやメモリ等のカスタムも可能です。
Lenovo IdeaCentre AIO 350(型番:F0EX0062JP)のスペック
製品番号 | F0EX0062JP | |
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筐体 | All-In-One(一体型) | |
OS | 初期導入済OS | Windows 10 Home 64bit (日本語版) |
稼働確認済OS | Windows 10 Home(64bit) | |
標準保証 | 1年間 引き取り修理 | |
プロセッサー | 名称 | AMD Ryzen™ 5 3500U プロセッサー |
動作周波数 | 2.10GHz (最大ブースト・クロック 3.70GHz) |
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コア数 | 4 | |
統合メモリコントローラー | 2400MHz | |
チップセット | APUに統合 | |
メインメモリ | 容量(標準) | 8GB (4GBx2) |
容量(最大) | 8GB | |
仕様 | DDR4-2400 SDRAM SODIMM |
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メモリスロット数 | 2(空0) | |
補助記憶装置(内蔵) | HDD | 1TB (5400rpm/シリアルATA/2.5インチ) |
SSD | なし | |
オプティカル・ドライブ | DVDスーパーマルチ ドライブ | |
表示機能 | ビデオチップ | AMD Radeon™ Vega 8 グラフィックス |
外部接続最大解像度および最大発色数 | 1920 x 1080ドット@60Hz、1677万色(HDMI接続時) |
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ディスプレイ | 21.5型広視野角ワイド液晶(1920x1080ドット@60Hz、約1,677万色) | |
オーディオ・ビデオ機能 | 内蔵カメラ | あり (前面:HD 720p カメラ) |
内蔵マイクロフォン | あり(モノラルマイクロホン) |
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内蔵スピーカー | ステレオスピーカー(3W+3W) |
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通信機能 | LAN | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T |
ワイヤレスLAN | IEEE 802.11ac/a/b/g/n | |
Bluetooth | Bluetooth v5.0 | |
外部インターフェイス | 側面USBポート | USB 3.0 x 1 |
背面USBポート | USB 3.0 x 1、USB 2.0 x 2 | |
ディスプレイ関連ポート(外部出力) | HDMI×1 | |
オーディオ関連ポート | コンボジャック×1 | |
イーサネットコネクター(RJ-45) | 1 | |
キーボード | ワイヤレス日本語キーボード |
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マウス | ワイヤレスレーザーマウス |
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寸法・重量 | 本体寸法(幅×奥行×高さ) | 約 491 x 185 x 419mm |
本体質量 | 約 5.2kg |
外観
箱から取り出すと、All-In-Oneのパソコン本体が登場します。スタンドは一体になっていて、組み立ては不要です。ディスプレイサイズは、21.5型です。
ピントがボケボケになってしまいました。スケールが尺目盛りがついていますので、赤い部分が5寸で、15.15mmですので、本体の高さは約419mm、幅が491mmです。
横から見るとパイプタイプの脚がディスプレイをささえているスッキリとした形状になっています。
ディスプレイは非光沢タイプの左右のベゼルが細いタイプになっていて、上部にはカメラが内蔵されています。
下側のベゼルは太目でリブが入っています。
上からは、こんな感じ。プロセッサーのラベルなどが貼られています。
背面は、こんな感じ。スタンドが取り付けられた下には、インターフェイスが配置されています。
背面のインターフェイスの画像を拡大して見ますと、左から電源ポート、イーサネット・コネクター(RJ-45)×1、HDMI×1、USB2.0×2、USB3.0×1です。
右側面には、DVDスーパーマルチドライブと電源ボタンがあります。
左側面は、上からUSB3.0×1,3-in-1メディアカードリーダー×1,コンボジャック×1があります。
ディスプレイの仰角はこんな感じで、下方向に間あまり角度がつけられません。
ACアダプターは、モバイルノートのサイズの65Wタイプですので小さめ。パソコン本体周りで邪魔にならないサイズ感です。
付属の日本語配列のBluethoothキーボード。電源を入れると知らぬ間に接続されています。ワイヤレスなのでケーブルでの接続も無いので、パソコンを使わない時に仕舞う事もできますし、少し離れた場所からの操作もできます。
デスクトップ購入時についてくる外付けキーボートとはキーの形状が少し違う感じで、キー同士に間隔のあるタイプです。押した感じは、ノートPCみたいな感じでした。キーピッチは一般的な19mmです。
もう一つの付属品は、ワイヤレスのレーザーマウスです。
Lenovo IdeaCentre AIO 350(AMD)の製品特長
Lenovo IdeaCentre AIO 350(AMD)のページから引用して紹介しますと、
スタイリッシュなデザイン
エンターテインメント、ビデオ会議、テレワークなど、どんな利用シーンにもフィットするスタイリッシュなデザインを採用。エレガントなベースとスタンドに21.5型液晶を搭載して、デスクスペースを広くつかえるオールインワンです。
Lenovo IdeaCentre AIO 350 公式サイト
さまざまな作業を軽々とこなす
負荷のかかるタスクも軽々とこなすAMD Ryzen™ プロセッサーを搭載可能。また、高速なSSD (PCIe NVMe/M.2)も搭載可能で、高速にアプリを起動可能です。
Lenovo IdeaCentre AIO 350 公式サイト
ナローベゼルのディスプレイ
縁がほとんど気にならないナローベゼルのディスプレイで、没入感のある映像体験を提供します。21.5型FHDディスプレイは広い視野角で、家族での写真や動画の視聴にも最適です。
Lenovo IdeaCentre AIO 350 公式サイト
すっきりと使える
机の上は、スマートフォンやドライブ、その他のデバイスのケーブルで煩雑になりがちです。このオールインワンPCはスタンドに組み込まれた便利なケーブル コレクターで、余った配線をきれいにまとめておくことができ、机の上のスペースをすっきりと使えます。
Lenovo IdeaCentre AIO 350 公式サイト
充実した各種インターフェイス
省スペースのオールインワンPCでも、さまざまなデバイスを接続できるよう、USB 3.0、USB 2.0 、3-in-1 メディアカードリーダー、HDMI(外部 出力)を標準装備。セカンドディスプレイを接続してマルチタスクも可能です。
Lenovo IdeaCentre AIO 350 公式サイト
詳細に調整可能なスタンド
安定性と柔軟性を兼ね備えたスタンドは、仕事のときもリラックスしているときもぴったりな角度に調整できます。また、画面は簡単にスライドする設計になっており、片手で調整したり傾けたりできるため、照明の反射が気になるときもすぐに角度を調整できます。
Lenovo IdeaCentre AIO 350 公式サイト
大切なプライバシーを保護するためにプライバシーカメラロックを搭載。ビデオ通話や録画をしているとき以外は、画面上部のボタンにタッチするだけで Web カメラを閉じることができます。
Lenovo IdeaCentre AIO 350 公式サイト
Lenovo IdeaCentre AIO 350(AMD) 型番:型番:F0EX0062JP)の実機テスト
建築3DCADのテスト(ALTA SS)
IdeaCentre AIO 350(AMD)に搭載されているAMD Radeon Vega 8グラフィックスはOpenGLが動作しますので、建築3DCADの動作には対応できると思いますが、建築3DCADメーカーの指定する動作環境はInterプロセッサーとNVIDIAです。
AMDプロセッサーとRadeon Grahics搭載PCでは、いつも通りCADメーカーの動作環境外の場合は、 黄色で「弊社サポートへご確認…」を出ます。今回は指定するビデオカードのメモリが少ないので『NG』がでますが、そのままインストールを続けます。
図面入力
同じ図面データを使うことで、結果に違いが出にくいように、今回も住宅性能評価のサンプル図面を事前に入力したデータでテストしました。
CADの操作に関しては問題無く快適に動作します。
パース作成
平面データを入力し、自動生成ボタンで立面のデータができます。続いてパース作成をします。
グラフィックスのメモリが小さいせいかのか、少し重めの作業やいくつものタスクを同時に行うと動作の重さを少し感じます。
構造パースを表示
建築3DCADで骨組みと金物チェックは、パソコンにあまり負荷を掛けないのか、サクサクと動きます。
おまけのWallstat
今回もWallstatを回してみました。バージョン4.39で データは編集ファイルサンプル2を使用です。あくまでも参考値として見てください。
計算時間は、約11分38秒。
タスクマネージャーを見ると、CPU使用率が高くはありませんが、今までテストしてきたゲーミングパソコンと比べてしまうとちょっと高目。
シュミレーションも問題無く快適に動作します。
おまけのCINEBENCH_R15(参考程度)
建築3DCAD(住宅設計用3次元CAD)も使えるパソコンの検証を主にしていますので、OpenGLの数値を知りたいので敢えてCINEBENCH_R15で検証です。
CPUが611cb、OpenGLが20.13fpsの結果でした。
おまけのCINEBENCH_R20
Crystal Disk Mark
ストレージのテストでCrystal Disk Markを走らせてみました。
ストレージはHDD搭載です。インストールやその他の動作に少し時間がかかる感じを受けました。
ゲーミング性能を試してみました
ゲーミングパソコンですので、ゲームのベンチソフトを走らせてみます。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK
1280×720の軽量品質で動作困難の判定です。AMD Ryzen5 3500U+Radeon Vega 8グラフィックスでは、ちょっと難しいみたいです。
FINAL FANTASY XIV 漆黒のウィランズ BENCHMARK
今回も「FINAL FANTASY XIV 漆黒のウィランズ BENCHMARK」もテストしてみました。
1920x1080の高品質で、「普通」の判定でした。
ドラゴンクエスト X ベンチマーク
1920×1080の最高品質で「普通」の評価でした。
これくらいのゲームなら少し解像度を落としたりすれば、普通にゲームができそうです。
動画編集のテスト
EaseUS Video Editor (試用版)
パソコンのデーター復旧やバックアップのソフトでお馴染みのEaseUSさんの動画編集ソフト EaseUS Video Editor。
サクサクと動き、2分8秒のmp4の動画ファイルをMOVで書き出してみましたが約1分7秒で書き出し終了しました。体感的にはそれほど遅く感じませんが時間は少しかかるようです。
Lenovo IdeaCentre AIO 350(型番:F0EX0062JP)のまとめ(僕個人の感想)
今回は、レノボさんよりIdeaCentre AIO 350(型番:F0EX0062JP)をお借りした『【IdeaCentre AIO 350(AMD)レビュー】21.5型オールインワンをテストしてみました』の記事でした。
到着した時に、大きいな!と思いましたが、ディスプレイと一体式になっているのd、パソコン周りはスッキリします。
今回お借りした型番:F0EX0062JPは、AMD Ryzen 5 3500Uプロセッサー+AMD Radeon Vega8 Graphics搭載で、5万円台後半から購入できるモデルです。
ただ、ビデオメモリが小さめだったり、RAM容量もあまり大きくない(大きくできない)ので、建築3DCADや重い計算処理をさせながら、その間に別な計算などマルチタスクで使われる方ですとちょっと使い勝手がわるいかな?という印象を受けました。ノートより大きめのパソコンが欲しくて、高負荷の作業をする予定の無い方でしたら、このお値段からしたらお買い得かもです。
あと、建築3DCADを使う僕からしますと、再度のUSB-Aのポートがひとつで、建築3DCADのソフトのプロテクタを差すと、データを入れてあるUSBは背面のポートになるので、抜き差しが少し大変でした。ちなみに、昔USBハブでたくさん接続しすぎてパソコンの動作が重くなってからUSBハブを使いたがらない僕には、余計にそう感じました。
最小構成として、こんな感じで使えますので、周辺はすっきりしますし、周辺機器の接続が良く分からない方には、基本これだけで済んじゃいます。
ディスプレイ側面から出し入れ出来るDVDドライブもありますので、一人時間でDVDを見るのにもおすすめ機種です。