日頃、建築3DCADを使って住宅設計の仕事をしていて、許容応力度計算に取り掛かる前におおよその構造の安定性を確認する為には、建築3DCADの中に入っている性能表示の壁量計算のプログラムを使っています。
図面に連動されていますので、勘違いして壁の無いところに耐力壁を入力したりもありませんし、両端に柱が無かったなかったなんて事ありませんのでとても、便利ですが、建築関係のソフトを触ってみると、楽しくなってきて、体験版をダウンロードして色々と触っています。
今回は、壁量計算ソフト『壁Check5』の体験版を触ってみました。
目次
壁Check5(体験版)
時空間の一般壁量計算・性能表示計算(長期優良住宅 耐震等級2または3)のソフト。
僕は、以前耐震診断ソフトの『耐震Check』を使っていました。
今回は体験版で、使用制限もありますが、性能表示計算を触ってみました。データとしては添付された『性能表示計算』というファイルです。
最初に設計概要を見ます。ここでは、諸元等を設定&確認をします。
環境設定の項目に入り、地域地震係数Zや積雪地域、地域基準風速などなどを設定します。ここでは、準耐力壁の設定も行います。
僕のパソコンレビューの建築3DCADの動作画面で良く見ると思いますが、住宅性能表示制度モデルプランの図面です。
今回は出来上がった図面データにて検証でしたが、自分の手を動かして入力も行ってみましたが、数値を入れて計算していくソフトと比べるとCAD入力みたいな方法なのと、壁の配置などが目視で確認できるので、比較的作業はしやすかったです。
壁の入力です。住宅性能表示の計算ですので、耐力壁に加え準耐力壁の入力も行います。
耐力壁の部分で『計算』ボタンを押すと、壁の計算結果が表示されます。
水平構面の入力です。様々な水平構面にも対応しています。
『計算』ボタンを押すと、水平構面の計算結果が表示されます。
耐震等級=3 耐風等級=2の計算書です。
いつも建築3DCADを使っているとは言え、比較的簡単に理解できました。
まとめ:
今回は『壁Check5(体験版)』を試してみました。
間崩れが多い物件ですと入力がしにくいかもしれませんが、通常の間取りでしたら入力に難しくなく結果も早く出せるソフトでした。
僕も一番最初は、手計算で計算を覚えましたが一度試しておくと、入力もより理解できると思いました。