【ThinkCentre M75q Tiny Gen2レビュー】小さいのに高性能なPCです

7 min
ThinkCentre M75q Tiny Gen2

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今回は【ThikCentre M75q Tiny Gen2(型番:11JJCTO1WW)】のレビューです。

以前、ThinkCentre M75q-1 Tinyをテストさせていただいた時、サクサクと動いて好印象のデスクトップPCでしたが、より高性能なCPUを搭載したThinkCentre M75q Tiny Gen2はどんなんだろう?と期待が持てます。

今回は、ThikCentre M75q Tiny Gen2(型番:11JJCTO1WW)で僕が業務で使っている住宅設計3次元CAD(建築用3DCAD)と動画編集をメインにテストしてみました。

貸与品

レノボジャパン株式会社様からThikCentre M75q Tiny Gen2(型番:11JJCTO1WW)をお借りしてレビューをしました。

建築用3DCADに必要なグラフィック要素はCPU内蔵GPUでしたが、僕がテスト前に想像していた以上にサクサク動く快適なパソコンでした。

Lenovo ThikCentre M75q Tiny Gen2(型番:11JJCTO1WW)

今回お借りしたLenovo ThikCentre M75q Tiny Gen2(型番:11JJCTO1WW)は、Lenovoのメーカー直販サイトのモデルでCPUはAMD Ryzenプロセッサ搭載で初期導入OSはWindows10Home64bit、グラフィックスはCPU内蔵のRadeon グラフィックスで、用途や環境などでOSやメモリ等のカスタムも可能です。僕の普段使いのPCは、Core i7ですのでどんな感じか楽しみです。

Lenovo ThikCentre M75q Tiny Gen2(型番:11JJCTO1WW)のスペック

製品番号11JJCTO1WW
筐体Tower
OS初期導入済OSWindows 10 Home 64bit (日本語版)
稼働確認済OS
Windows 10 Home(64bit)
標準保証1年間 引き取り修理
プロセッサー名称AMD Ryzen 7 Pro 4750GE (3.10GHz, 8MB)
動作周波数3.3GHz
コア数8
キャッシュ
8MB
統合メモリコントローラー3200MHz
チップセットAMD B500 チップセット
メインメモリ容量(標準)16GB (8GBx2)
容量(最大)64GB
仕様PC4-25600 DDR4 SDRAM SODIMM
メモリスロット数2(空1)
補助記憶装置(内蔵)HDD512GB (PCIe NVMe/M.2)(OPAL2.0 対応)
SSDなし
オプティカル・ドライブなし
表示機能ビデオチップAPU内蔵(AMD Radeon™ グラフィックス)
ビデオRAM容量最大約8GB(メインメモリと共有)
外部接続解像度および最大発色数(アナログ接続時)VGA: 1920x1200ドット (1677万色) *詳細解像度は別枠に記載
外部接続解像度および最大発色数(デジタル接続時)DisplayPort/HDMI: 4096x2160ドット (1677万色) *詳細解像度は別枠に記載
外部インターフェイス前面USBポート
Type-A
USB3.1
USB 3.1 Gen2 x 1 (内、Powered USB x 1)
前面USBポート
Type-C
USB3.1
USB 3.1 Gen1 (データ転送/4.5W外部電源供給) x 1
イーサネットコネクター(RJ-45)1
ディスプレイ関連ポート(外部出力)VGA×0
DisplayPort×1
HDMI×1
オーディオ関連ポート(前面)マイク入力×0
ヘッドホン出力×0
コンボジャック×1
オーディオ関連ポート(背面)ライン入力×0
ライン出力×0
マイク入力×0
通信機能LAN10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T (Wake on LAN対応) オンボード
ワイヤレス インテル® Wireless-AC 9260 a/b/g/n/ac
BluetoothBluetooth v5.1
オーディオ・映像関連内蔵カメラなし
オーディオ機能Realtek HD Audio (オンボード)
スピーカーモノラルスピーカー (内蔵)
マイクロホンなし
拡張スロットM.2 22301 (空0)
M.2 22801 (空0)
拡張ストレージベイ5.25型0 (空0)
2.5型1 (空1)
キーボード日本語AccuTypeキーボード(USB)
マウス光学ホイール・マウス (USB)
寸法・重量本体寸法(幅×奥行×高さ)約 34.5x182x179mm
本体質量約 1.32kg(最大構成時)

Lenovo ThikCentre M75q Tiny Gen2の外観

スタンドに載せた状態です。正面にThinkCentreのロゴがあり、前回触らせたいただいたThinkCentre M75q-1 Tinyとデザインは違いますが、サイズはほぼ一緒です。

厚さは34.5mm。

スケールをトラックの中に置き忘れ、一辺しかスケールを当てられませんでした。

本体サイズは、奥行約182mm、高さ約179mmです。ほぼ正方形です。

正面に、左から『コンポジャック』×1、『USB3.1 Gen2 Type-A』×1、『USB 3.1Gen2 Type-C』×1、電源ボタンの順に並んでいます。

背面は、左から『電源コネクタ』『DisplayPort』『USB 3.1 Gen1』『HDMI』『USB3.1 』×3、『イーサネット・コネクター(RJ-45)』×1です。

外観は、これ以上説明する事もないくらいにシンプルで、あまり主張しすぎない感じですが、僕的にとても好印象なパソコンです。

65WタイプのACアダプターとあわせて、こんな感じでとてもボリュームが小さいです。

付属品は、電源ケーブルにUSBキーボード(日本語配列)、USBマウスです。キーボートのキーピッチは19mm、Lenovoのキーボードの安定感はそのままと言う感じです。

Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen2の製品特長

Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen2のページから引用して紹介しますと、

フルサイズのパフォーマンス

1LのコンパクトンなThinkCentre M75q Gen 2は、AMD Ryzen™ 7 PROプロセッサーを搭載し、エンタープライズレベルのパフォーマンスを提供しながら、どこにでも収納することができます。マルチタスク、コンテンツ作成、データクランチなどを快適にこなします。また、DDR4メモリとストレージは高速なSSD (PCIe NVMe/M.2)を搭載可能で、さまざまなビジネスにニーズに対応します。

Lenovo IdeaCentre M75q Tiny Gen2 公式サイト

安心のセキュリティ

包括的なエンドツーエンドのセキュリティソリューションである ThinkShield のセキュリティ強化により、安心して業務を遂行できます。ThinkShieldは、包括的なエンドツーエンドのセキュリティ・ソリューションで、お客様のデータとビジネスを保護します。また、AMD Memory Guardも搭載されており、メモリを暗号化して機密データを保護します。

Lenovo IdeaCentre M75q Tiny Gen2 公式サイト

優れたコネクティビティ

豊富なインタフェースポートを搭載しているので、さまざまな周辺機器を接続可能、また、最大3台までの外部ディスプレイへの出力が可能。前面のUSB Type-Cポートにより、高速データ転送及び外部デバイスへ給電可能です。

Lenovo IdeaCentre M75q Tiny Gen2 公式サイト

高い信頼性と耐久性

ビジネスPCに求められる高い信頼性と耐久性のために、実際の使用状況に即したテストを実施し、アメリカ国防総省の制定したMIL規格テストに対応。ライフサイクルを通じて過酷な作業環境でもお使いいただける高い品質をお届けします。

Lenovo IdeaCentre M75q Tiny Gen2 公式サイト

Lenovo ThikCentre M75q Tiny Gen2(型番:11JJCTO1WW)の実機テスト

このThinkCentre M75q Tiny Gen2にはAMD Radeon グラフィックスが搭載されていますし、OpenGL4.6を担保しているようなので、住宅設計3次元CAD(建築3DCAD)のテストが楽しみです。

建築用の3DCADを使用(ALTA SS)

インテルプロセッサーの内蔵グラフィックスでも普段使っている建築3DCADは動作しますので、どんな感じなのかというところです。

 CADインストール時の動作環境確認画面です。

図面入力

同じ図面データを使うことで、結果に違いが出にくいように、今回も住宅性能評価のサンプル図面を事前に入力したデータでテストしました。

 問題無く快適に動作します。

パース作成

平面データを入力し、自動生成ボタンで立面のデータができます。続いてパース作成をしますが、サクサクと動きます。

和室のパースも、サクサクと描画が行われます。作図作業をしていても、特別遅く感じることもありません。

構造パースを表示

構造パース自体はとても軽いので、サクサクと動きます。

おまけのWallstat

今回もWallstatを回してみました。バージョン4.37で データは編集ファイルサンプル2を使用です。あくまでも参考値として見てください。

計算時間は、10分13秒。前回のThinkCentre M75q-1 Tinyと比べて約5秒も早く計算が終わりました。

シュミレーションも問題無く快適に動作します。

おまけのCINEBENCH_R15(参考程度)

建築3DCAD(住宅設計用3次元CAD)も使えるパソコンの検証を主にしていますので、OpenGLの数値を知りたいので敢えてCINEBENCH_R15で検証です。

CPUが1542cb、OpenGLが78.23fpsの結果でした。

CINEBENCH_R20

CPUは3568ptsでした。

CINEBENCH_R23

CPU(Multi Core)は8941pts、CPU(Single Core)は910pts、MP Ratioは9.82 xでした。

Crystal Disk Mark

ストレージのテストでCrystal Disk Markを走らせてみました。

ストレージはHDD搭載です。よく「SSDを使いだすとHDDに戻れない」なんて話を聞きますが、数値だけでなくここ最近ずっとSSDのPCを使っていると体感的も遅く感じます。

以前に比べるとだいぶSSDの値段も下がってきましたので、この辺は注文時に変更した方が快適に作業ができると思います。

ゲーミング性能を試してみました

ゲーミングパソコンですので、ゲームのベンチソフトを走らせてみます。

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK

1280×720の標準品質で『普通』判定です。ThinkCentre M75q-1 Tinyより性能は向上しています。 

FINAL FANTASY XIV 漆黒のウィランズ  BENCHMARK

今回も「FINAL FANTASY XIV 漆黒のウィランズ  BENCHMARK」もテストしてみました。

1、920x1,080の高品質で「とても快適」の判定でした。

ドラゴンクエスト X ベンチマーク

最高品質、1,920×1,080で「すごく快適」の判定でした。

動画編集のテスト

EaseUS Video Editor (試用版)

パソコンのデーター復旧やバックアップのソフトでお馴染みのEaseUSさんの動画編集ソフト EaseUS Video Editor。

いつもの2分8秒のmp4の動画ファイルをMOVで書き出すと約44秒で書き出し終了しました。今回のThinkCentre M75q Tiny Gen2は、快適です。

ディスプレイThinkCentre Tiny-in-One 22と一緒に

今回のThinkCentre M75q Tiny Gen2と一緒に21.5型のディスプレイもお借りしました。

このThinkCentre Tiny-in-One 22は『ThinkCentre Tiny』または『ThinkStation Tiny』シリーズをディスプレイ背面に挿し込むだけでケーブル不要で表示できたり、電源アダプターも一台で完結してしまう優れものです。

このディスプレイの詳細は、

  • 21.5型 In-Plane Switching WLED液晶ディスプレイ
  • マルチタッチ非対応
  • カメラ(100万画素 HD 720p)、デジタルアレイ マイクロフォン、ステレオスピーカー(2Wx2)を標準搭載
  • 最大解像度 FHD 1920×1080、約1,677万色カラー対応(最大)
  • 高さ(最大150mm)、角度調整(前-5°後35°)、スイベル(+/- 45°)、回転(90°)調節可能なモニタースタンドを採用
  • 輝度: 250cd/㎡、応答速度: 6ms
  • 視野角178°/178°(コントラスト比 10:1)
  • 側面(モニター下部)にUSB3.1 Gen1ポート x1を搭載
  • フロント(下部)にある切り替えボタンを1回押すだけで、ThinkCentre Tiny/ThinkStation Tinyの画面ともう1台の外部入力に接続したPCの画面表示切り替えに対応
  • 1つのACアダプターでThinkCentre Tiny/ThinkStation TinyとThinkCentre Tiny-in-Oneに電源供給可能
  • OSをシャットダウンすることで、Tiny本体とTiny-in-Oneの主電源のオフが可能
  • セキュリティロック用スロット装備、ケンジントンロック ケーブル1本で搭載Tinyと本製品の施錠が可能
  • ACアダプター(90W)および電源コ-ド(接地(アース)端子付き電源プラグ対応)

引用:ThinkCentre Tiny-in-One

背面からみるとスタンドの取り付け部分に箱があります。斜め横から見るとわかりやすいですがThinkCentre M75q Tinyが見えます。余計なケーブルの取り回しも不要ですので、ディスプレイだけでPC作業のような感じで使えます。

上部には向きが変えられるカメラが付いていたり

こんな縦にもなります。

オールインワンのパソコンを購入した時に、『ディスプレイは元気なのにパソコンが壊れちゃった』『パソコンは動くみたいだけれど、ディスプレイが点かない』など、どちらか一方が故障した場合でも修理に出したり、買い替えしたりしないといけないのですが、パソコンとディスプレイが分離できるのはとてもメリットがある感じがしました。

ThinkCentre M75q Tiny Gen2のまとめ(僕個人の感想)

今回は、レノボさんよりThikCentre M75q Tiny Gen2(型番:11JJCTO1WW)をお借りした【【ThinkCentre M75q Tiny Gen2レビュー】AMDプロセッサー搭載コンパクトPCで建築3DCADをテスト】の記事でした。

以前レビューしたThinkCentre M75q-1 Tinyの性能を体感してあった上に、AMD Ryzen 7 PRO 7450GE搭載の高スペックのPCでしたので、期待感イッパイでしたが、ホント快適に動いた感じです。

ThinkCentre Tiny Gen2

このモデルはThinkCentre M75q Tinyの中で最高スペックで、価格は170、000円代と少し高目ですが、通常作業でしたら、AMD Ryzen 5 PRO 4650GE搭載やもっと軽作業でしたら、AMD Ryzen 3 PRO 4350GEでクーポン適用時で50,000円台から購入できます。

ThinkCentre Tiny Gen2 + ThinkCentre Tiny-in-One22

ディスプレイのThinkCentre Tiny-in-One22とセットで使えばよりスッキリと使え、カメラもついていますのでテレワーク時に自宅で使うのもおすすめです。

感想としては、とても快適に作業できる環境のPCでした。

製品仕様・販売価格については変更となる可能性がございますので、ご購入時にメーカーサイトでご確認ください。

nori

nori

日頃は住宅建築業界で働いている副業ブロガーです。

仕事で使う建築3DCADが動くパソコンをはじめ、作業環境など快適な環境になる情報を伝えて発信しています。

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