住宅設計3次元CAD(建築3DCAD)を使って20年のNORI(@norino_mono)です。
今回は、僕の51年の人生の中で初めてのASUS体験。それもワークステーションノートPCになります。
高性能なワークステーションだったのもあり、ASUSの触り心地に感動しました。
そんな感じで今回は『ASUS ProArt StudioBook Pro X W730G5T』のレビュー記事になります。
本記事はASUS様より商品をお借りして作成しました。
目次
ProArt StudioBook Pro X W730G5T
今回お借りしたProArt StudioBook Pro X W730G5Tは、ASUSの17型のモバイルワークステーションです。
製品仕様
製品名 | ProArt StudioBook Pro X W730G5T | |
---|---|---|
型番 | W730G5T-H8103R | |
本体カラー | スターグレー | |
OS | Windows 10 Pro for Workstations 64ビット |
|
CPU | CPU名 | インテル® Xeon® E-2276Mプロセッサー |
動作周波数 | 2.8GHz/4.7GHz | |
キャッシュメモリ | インテル® スマート・キャッシュ 12MB | |
チップセット | モバイル インテル CM246 | |
メインメモリ | 標準 | 64GB |
仕様 | DDR4-2666 ECC対応 | |
表示機能 | ディスプレイ | 17型ワイドTFTカラー液晶 |
表面仕様 | ノングレア | |
解像度 | 1,920x1,200ドット (WUXGA) | |
タッチパネル | 非搭載 | |
グラフィックス機能 | NVIDIA® Quadro RTX™ 5000 (NVIDIA® Optimus™ Technology対応), ビデオメモリ 16GB | |
ビデオメモリ | 16GB | |
外部ディスプレイ出力 | 最大7,680×4,320ドット | |
記憶装置 | SSD | 1TB (PCI Express 3.0 x4接続) |
光学ドライブ | ドライブの種類 | - |
読み出し速度 | - | |
書き込み速度 | - | |
サウンド機能 | サウンド規格 | ハイ・デフィニション・オーディオ準拠 |
スピーカー | ステレオスピーカー内蔵 (1W×2) | |
マイク | アレイマイク内蔵 | |
Webカメラ | 92万画素Webカメラ内蔵 | |
センサ | 指紋認証 | |
通信機能 | LAN | 1000BASE-T/100BASE -TX/10BASE-T(RJ-45) |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
|
Bluetooth機能 | Bluetooth® 5.0 | |
入力機能 | キーボード | 106キー日本語キーボード(イルミネートキーボード) |
ポインティングデバイス | マルチタッチ・タッチパッド (ScreenPad™ 2.0) | |
インターフェイス | 外部ディスプレイ出力 | HDMI×1 |
USBポート | USB3.1 (Type-A/Gen2) ×3 Thunderbolt 3 (Type-C) ×2 |
|
カードリーダー | SDXCメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDメモリーカード | |
オーディオ | マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 | |
セキュリティスロット | 搭載 | |
電源 | ACアダプターまたはリチウムポリマーバッテリー (6セル) | |
バッテリー駆動時間 | 約9.5時間 | |
バッテリー充電時間 | 約2.3時間 | |
消費電力 | 最大約280W | |
エネルギー消費効率 | 12区分 35.6kWh/年(98%) | |
サイズ (突起部除く) | 幅382mm×奥行き268.2mm×高さ30.2mm | |
質量 | 約2.94kg | |
保証期間 | 本体:購入日より12ヵ月のインターナショナル保証 バッテリーおよびACアダプター:購入日より12ヵ月の日本国内保証 |
|
ビジネス統合アプリ | - | |
主な付属品 | ACアダプター、製品マニュアル、ScreenPadガイド、製品保証書 |
外観
ProArt StudioBook Pro X W730G5Tの外観です。
本体カラーはスターグレーです。斜めにヘアライン仕上げのような筋が入っていてかっこいいです。撮影日は曇った日で、室内照明+リングライトで撮影しましたが、変な感じになってしまいましたが実際は男性が好みそうなカッコイイ感じです。
本体サイズは公称で、幅が約382mm奥行が268.2mmです。思ったより大きさを感じませんでしたが、17型ですので実際は大きいです。
カタログでの高さは30.2mmです。高性能PCと考えると薄いと思います。
前面には中央に表示のLED、背面には通気口が見えます。
左側面です。左側から『電源ジャック』×1、『HDMI2.0』×1、『USB3.1 Type-A Gen 2』×1、『マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック』×1、『SDメモリーカードリーダー』×1です。
右側面、画像左側から『Thunderbolt 3(Type-C)』×1、『USB3.1 (Type-A/Gen2)』×1、『RJ-45 LAN』×1、『ケンジントンロック』×1が並びます。
底面は、こんな感じ。高性能グラフィックス搭載の割に通気口が小さい感じがします。
ASUS公式ページに記載の質量は約2.94Kgですが、実測2.83kgです。結構重いです。
電源アダプターの実測は、981.0g。280Wタイプですのでさすがに大きいです。
2次側のケーブルもちょっと太目。サイズ感はこんな感じです。
本体と電源アダプターを合わせての実測は3809.8g。もう少しで4kgです。
電源アダプターとProArt StudioBook Pro X W730G5Tを並べてみるとこんな雰囲気。
ディスプレイは180°開き、フラットになります。
今回のProArt StudioBook Pro X W730G5Tのディスプレイは17型ワイドTFTカラー液晶の非光沢タイプ。
いつもとちょっと違う?って感じる方もいらっしゃると思いますが、アスペクト比16:10の1,920×1,200ドットのWUXGA。
上部にはカメラ内蔵ですが、四方ともベセルが薄いので、画面サイズが大きさに対してパソコン本体があまり大きくない感じです。
キーボードは、日本語配列タイプ。少し大き目のタッチパッドが見えますが実はこれ、すごいんです!後ほど紹介します。
キーボード右下部には
- ProArt StudioBookの商品特長のラベル
- 指紋センサー
- インテル XEONのラベル
- NVIDIA QUADRO RTX STUDIOのラベル
があります。高性能の主張を感じます。
キーピッチは一般的な19mm(18.5mm?)。スペースキーは少しカチャカチャ感ですが、基本的には腰のある感じで押し込む感じが心地いいキータッチです。
タッチパッドは、サブディスプレイのようになり、表示を切り替えることによって様々な使い方ができるようになっています。
ワンタッチで、アプリを起動できたり、てんきーになったり、タッチパネルになったりと様々な使い方ができ、もちろん通常のタッチパッドと同じ使い方もできます。
製品特長
ASUS公式サイト内のProArt StudioBook Pro X W730G5Tのページから引用して紹介しますと、
- 驚異的なパワー、映画館のような没入感
- ProArt StudioBook Pro X W730G5Tは、初のNVIDIA® Quadro® グラフィックスと4面超狭額ベゼルディスプレイを搭載したモバイルワークステーションです。世界最高クラスの薄いベゼルは、92%と驚異的な画面占有率を実現し、まるで映画館にいるかのような没入感を体験できます。
- スタイリッシュなモバイルワークステーション
- 17インチのProArt StudioBook Pro X W730G5Tは、驚くほどのコンパクトなボディです。一般的な15インチクラスのノートパソコンとほぼ同じサイズで、いつものリュックやメッセンジャーバックにも収まります。さらに、スターグレイのボディにローズゴールドのハイライトをアクセントとして施し、大切な仕事道具として長くお使いいただける上質な雰囲気を纏っています。
- 創造性を刺激する、最高のパフォーマンス
- コンパクトなボディに卓越したパフォーマンスを実現したProArt StudioBook Pro X W730G5Tは、プロフェッショナルな様々なタスクも軽々とこなします。インテル® Xeon® E-2276M プロセッサー とNVIDIA® Quadro RTX™ 5000に加えて、超・高速なPCI Express 3.0 ×4接続の1TB SSDストレージを搭載しているため、プロが必要とするあらゆるニーズに応えます。
- インテル® Xeon® プロセッサー
- ProArt StudioBook Pro X W730G5Tは、インテル® Xeon® E-2276M プロセッサー を搭載し、クリエイティブに必要な複数のソフトウェアをスムーズに動作させます。今までは、ハイエンドなデスクトップPCが必要だった作業も先進的な高い性能でスムーズにこなすことができます。
- NVIDIA® Quadro® RTX 5000グラフィックス
- 高度なクリエイティブの制作もNVIDIA® Quadro® RTX 5000 ならスムーズに行えます。DirectX® 12をサポートしているため、よりリアルな表現が必要なアニメーションやゲームの制作が効率的に行えます。また、進化したRTXシリーズの機能であるレイトレーシングはよりリアルで美しいグラフィックス効果を実現させ、人工知能があらゆるタスクの最適化を行います。
- リアルを追求した映像美
- ProArt StudioBook Pro X W730G5Tに搭載された17インチ4面超狭額ベゼルディスプレイは、心を打たれる荘厳な美しさです。このWUXGA対応のディスプレイは、8ビットの色深度と広域色をサポートしており、リアルに近い色の表現と細かいディティールの再現を可能します。クリエイティブのプロフェッショナルが使うことを想定し、最高級の表現を実現しています。
- インテリジェントなタッチパッドがさらに進化
- 新しいScreenPad™2.0は、従来のノートパソコンの操作性・生産性を向上させ、無限の可能性を秘めたインタラクティブなセカンドディスプレイになります。スマートフォンのような直感的なインターフェースにより、タスクを簡単に管理し、マルチタスクもより快適にこなせます。手書き入力や、数字入力、Officeに対応したDoc Xpert、Slide Xpert、Sheet Xpertといった機能に加えて、複雑なショートカットキーをワンタップで自動化するためのQuick Keyなど、生産性を向上させる便利なアプリを搭載しています。
- さらなる可能性
- 革新的な5.65インチのScreenPad™ 2.0は、多様なアプリケーションによってさらに便利となります。また、最新の最適化されたScreenPad™ 2.0は多くユーザーを持つEvernote®やSpotify®などのアプリケーションも快適に動作します。さらに、動画編集ソフトを開発するCorel®のようなサードパーティーのアプリ開発ベンダーと協業することで、より高い生産性を実現するアプリケーションの開発を行っています。今後もScreenPad™ 2.0向けに様々なアプリケーションが登場する予定です。
- ワンアクションで使える利便性
- ProArt StudioBook Pro X W730G5Tは、180°まで開くことのできるフラットヒンジを採用しています。そのため、デザインや資料の共有をする時もディスプレイを周りの人と簡単に共有することが可能です。また、スクリーンのキャプチャーやシステムロックをワンタッチでできるホットキーを備えており、急に席を離れる時も瞬時にロックが可能です。
- 充実のインターフェイス
- モバイルワークステーションの名に恥じないようあらゆる機器とつながる豊富なインターフェイスを用意しました。オフィスでも、外出先でも幅広く使うことができるThuderbolt™ 3 (Type-C) を2ポート搭載。最大で3台の外部ディスプレイに同時接続が可能なため、より効率的なマルチタスクを実現します。また、ギガビットクラスの高速通信が可能なWi-Fi 6 (IEEE 802.11ax)に対応しており、いつでも有線接続のようなハイスピードの通信が可能です。
- ISV認証
- クリエイティブな作業にソフトウェアは必須です。ASUSでは独立系ソフト開発会社と協力し、プロの現場で使用されるソフトウェアがスムーズに動作する証明としてISV認証を取得しています。例えば、ProArt StudioBook Pro X W730G5Tを使えば8K RED RAWファイルでもスムーズにAdobe Premiere Proで編集することが可能です。
- 究極のオーディオ体験
- 最高のオーディオ性能を実現するために、ASUSの音の専門家ゴールデンイヤーチームが、オーディオメーカーのHarman Kardonと協力して、次世代のASUS SonicMasterオーディオテクノロジーを作り出しました。ノートパソコンではこれまで聴くことのできなかった夢のようなサウンドをお届けします。
- ミリタリーグレードの堅牢性
- 信頼性と耐久性に関して非常に厳しい米国軍事規格であるMIL-STD 810Gに適合しており、標高、気温、湿度などの過酷な環境での使用テストを含む厳しいテストをクリアしています。また、業界で定められた標準をはるかに上回るASUS内部の品質テストにも合格しています。
などです。ワークステーションですので高性能と信頼性を重視した感じです。
実機テスト
普段仕事で使っている建築3DCADをメインに、各種ソフトを走らせてみました。
建築3DCADのテスト(ALTA SS)
建築3DCADメーカーの確認する動作環境がインテルCore プロセッサーのみの想定なのか、XEONプロセッサーの部分が黄色くマーカーされ『弊社サポートへご確認くだ…』と表示されています。
ビデオカードはNVIDIA Quadroが搭載されていますが、この確認プログラムでは内蔵GPUのIntel UHD Graphics 630のチェックがされています。過去、このチェックでアラートが出ても動作に問題が出た事はありませんでしたので、このまま進めます。
図面入力
過去に作った図面データを使って編集をしてみましたが、とても快適に動作します。17インチのモニタは作業するにも見やすいです。外観の部分で紹介しましたが、ProArt StudioBook Pro X W730G5Tのディスプレイはのアスペクト比は16:10。僕個人的にですが、このサイズの方が使い勝手がいい感じがします。
パース作成
パース自動生成も問題ありません。
動画後半部分にタスクマネージャーを表示しましたがCPU、GPUとも使用率に余裕があります。
構造パース表示
こちらもサクサク動きます。
こんな感じでグルグル回りますので、ストレスなく作業ができると思います。
WallStat
今回もWallstatを回してみました。バージョン4.39で データは編集ファイルサンプル2を使用です。あくまでも参考値として見てください。
計算時間は、約8分54秒。何となくわかってきましたが、このwallstatの計算時間はCPUのコア数/スレッド数に比例するようです。
こちらも問題無く動きます。
おまけのCINEBENCH_R15
住宅設計用3次元CAD(建築3DCAD)の推奨動作環境は”Open-GLが動くことがありますのでCINEBENCH_R15で検証です。
OpenGLは 179.79fps。CPUは1240 cbでした。
おまけのCINEBENCH_R20
CPUは2886ptsです。
CINEBENCH_R23
今回は、CINEBENCH_R23のテストもしてみます。
CPU(Multi Core)が7304pts、CPU(Single Core)が1252ptsでした。
Crystal Disk MarkCrystal Disk Mark
ストレージのテストです。
ゲーミング性能を試してみました
ゲーミングパソコンですので、ゲームのベンチソフトを走らせてみます。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK
何パターンかテストしましたが、3840×2160の軽量品質でも快適の評価です。
FINAL FANTASY XIV SHADOWBRINGERS
ANTASY XIV SHADOWBRINGERSのBENCHをはしらせてみました。
1920×1080 最高品質で「非常に快適」判定です。
ドラゴンクエスト X ベンチマーク
解像度1920×1080の場合、最高品質で『すごく快適』解像度を3840×2160にすると低品質でも『やや重い』判定です。
動画編集テスト
EaseUS Video Editor(試用版)
パソコンのデーター復旧やバックアップのソフトでお馴染みのEaseUSさんの動画編集ソフト EaseUS Video Editorの試用版でテストしてみました。
2分8秒のmp4の動画ファイルをMOVで書き出してみましたが約38秒で書き出し終了。
この動画編集ソフトはQuadroよりGeForceやRadeonの方が相性が良い感じです。
購入をおすすめしたい方
今回も僕個人的な意見です。
今回お借りしたこのASUS ProArt StudioBook Pro X W730G5Tは会社でCADやデザイン、解析等の仕事をされている方に向けたモバイルワークステーションで、僕の使う住宅設計クラスの建築3DCADでは、オーバースペックな感じです。
一台のパソコンに60万円近い金額を投入できる予算も必要になりますので、このパソコンでしかできない仕事をされた方向けなのかな?とも思いました。
ただ、このパソコンは僕が建築3DCADを使い始めて20年経ちますが、今まであまり触れる機会がなかったジャンルになり、なんだか浪漫を感じます。
僕が普段使っているバッグ(17インチノートパソコンを持ち運びてしている)に入れるとこんな感じ。重いので手提げバッグよりリュックや肩に掛けられるタイプ方がいいとおもますが、ワークステーションでも持って移動できます。
クリエイティブな仕事をされている方で、パソコン購入予算も潤沢にあり、一台で完結させたい方にはおすすめのパソコンになります。
まとめ(僕個人の感想)
今回は『ASUS【ProArt StudioBook Pro X W730G5T】レビューします』の記事でした。
画面が大きいので建築3DCADの操作も楽ですが、USB Type-Aのポートも多くありますのでトラックボールのUSBレシーバーを挿して使った方が操作性は向上します。
【ロジクールERGO M575レビュー】使いづらいって本当?トラックボール体験談
17インチで少し大き目かつ、電源アダプターも大きいので大き目のバッグが必要になりますが、この性能をミリタリーグレードの丈夫さでモバイルできる事は代えがたいと思います。
今回お借りしたモデルは60万円台からになりますが、一度触ってみると感動するマシンになると思います。
このASUS【ProArt StudioBook Pro X W730G5T】の商品詳細と購入は下記からどうぞ