この記事は令和2年12月23日時点の内容です。
住宅設計3次元CAD(建築3DCAD)を使って20年のNORI(@norino_mono)です。約一年程前に建築3DCAD(住宅設計用3次元CAD)が使えるパソコンのレビューを始めた一番最初の機種がDAIV-NG4300。
今回はNG4300の後継機種がDAIV 4Nとして、CPUが第8世代インテルCoreから第10世代に代わって登場しましたので、いつものように建築3DCADなどインストールして建築業の仕事をメインに動作テスト含めレビューしてみました。
ここしばらく、15型のノートPCのレビューが続いていましたが、DAIV 4NはクリエーターノートPCながら、14インチサイズはモバイルに最適な大きさ・軽さ、小さすぎない画面、バッテリーの動作時間などなどバランスの良い仕様で、コロナ禍のテレワークから「ワーケーション」の幅広い使い方ができる素敵なクリエイターノートPCです
メーカー様より商品をお借りしてこの記事を作成しました。
目次
DAIV 4N
『軽量・薄型・コンパクト。USB Power Delivery』にも対応。
視認性の高い狭額縁大き目液晶。外でも快適長時間駆動クリエイター向けノートパソコンです。
DAIV 4Nのスペック
OS | Windows10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | インテル® Core™ i7-10510U プロセッサー |
グラフィックス | Geforce MX250/インテルUHDグラフィックス620 |
メモリ | 16GB(16GB×1) |
ストレージ | M2SSD 256GB(NVM℮対応) |
液晶パネル | 14.0型フルHDノングレア 1,920×1,080 |
サウンド | ハイデフィニション・オーディオ |
インターフェース | HDMI×1 USB2.0×1 USB3.0×3(Type-A×2、Type-C×1)(USB Power Delivery対応) |
ネットワーク(LAN) | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T(RJ-45) |
サウンド | ヘッドセット(CTIA準拠 ミニジャックメス) |
無線 | インテル® Wi-Fi 6 AX201 (最大2.4Gbps/ 802.11ax/ac/a/b/g/n) + Bluetooth 5モジュール内蔵 ※連続160MHz帯域 Wi-Fi 6対応機器が必要です |
Webカメラ | 100万画素(Windows Hello 顔認証カメラ搭載) |
マウス | 高精度タッチパッド |
キーボード | 日本語バックライトキーボード |
スピーカー | ステレオスピーカー(内蔵) |
マイク | デュアルアレイマイク(内蔵) |
電源 | リチウムポリマー |
電源アダプター | 65W(19V)、AC100V(50/60Hz) |
動作時間(標準バッテリー使用時最大) | 約12.0時間 |
本体寸法 幅×奥行き×高さ(mm) | 320.2×214.5×17.5(折り畳み時/突起部含まず) |
重量 | 約1.09Kg |
DAIV 4Nの外観
DAIV 4Nの外観を見ていきます。
DAIVシリーズ統一の黒の艶消しのボディーです。前機種のDAIV ng4300や15型のDAIV 5D-R7も同じ感じです。マットな仕上げになっています。
本体サイズは、幅が約320.2mm奥行が214.5mmです。スケールが斜めったりズレたりしてますが、参考程度でご覧ください。
A4用紙を重ねてみました。これで大きさをわかってもらえると思いますが、A4ファイルが入るバッグなら余裕で入ります。
ヒンジに近い部分ですが、約18mmくらい。カタログには17.5mmと記載されています。この薄さはコクヨのA4ファイルより薄いので、ちょっと外出したいときに、バッグを選ばなくても大丈夫です。
折り畳んだ状態を見ると、とてもグラフィックス搭載のクリエイターノートPCとは思えないくらいの薄さと排気口の小ささです。13インチのモバイルノートPCと比較すると大きいです。建築3DCADが快適に動作するノートPCばかり触れていると少しマヒしてきているのかもしれません。
左サイドには盗難防止用ロックのセキュリティスロット×1、ネットワーク(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T(RJ-45))×1、USB2.0 Type-A×1、USB3.0 Type-A×1、ヘッドホン端子×1があります。
右側面は、左からUSB 3.0 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×1、HDMI端子×1、電源端子があります。
クリエイターPCと言えばグラフィックスが搭載されていますので、熱対策の給気口が大きく広がっています。
DAIV 4Nの本体重量は、実測で1,077.0g。15インチのクリエイターPCと比べると半分から7割の重さ。ボディにマグネシウム合金を使う事で従来の製品と比べても軽量化・薄型化・小型化しています。ぶんぶん振り回せちゃえそうな軽さです。
ACアダプターの実測は372.2gで、15インチクリエイターノートPCと比べると約60%の重さ。
大きさもこんなに小さなサイズ。
DAIV 4N本体と電源アダプター両方合わせても実測で1449.1gと1.5Kgを切ります。持ち運びに気にならない重さだと思います(僕個人の感想)
バッテリーの動作時間が約12時間ですので、日帰り出張や打ち合わせなどでしたら、電源アダプターを持たずに出かけることも可能と思いますし、USB Power Delivery機能に対応しているため、電源ケーブルがなくても対応したケーブル及びACタプがあれば大丈夫です。
ディスプレイを開くと、最大限でこの角度です。
ベゼルはとても狭くディスプレイがいっぱいに広がります。14インチでありながら全体のサイズが小さく仕上がっています。ディスプレイ上部にカメラが内蔵されていますので、リモート会議なとも大丈夫です。
一般的な日本語配列のキーボードで電源ボタンは右上です。
キーボード手前のタッチパッドの左右には、DAIV 4Nに搭載されているプロセッサやグラフィック、サウンドカードのラベルがあります。
キーピッチは18mm。公式サイトによるとキーストロークは約1.4mm。少しカチャカチャと言う感じの気ボードですが使い勝手の良いキータッチでした。(僕個人の感想)
タッチパッドは、ボタンが分離していないタイプです。僕が普段使っているLegion y740(17)より横方向は大きさで建築3DCADの図面修正などの操作でも使いやすそうです。
DAIV 4Nの製品特長
マウスコンピューター公式サイトに掲載のDAIV 4Nの製品特長の中で僕が気になったところをピックアップします。
軽量・薄型・コンパクト
マグネシウム合金を使用したブランド最薄最軽量の新ボディ
ボディにマグネシウム合金を使用することでブランド製品最薄最軽量に、
従来製品と比較しても約48%軽量化、約31%の薄型化、約20%の小型化を実現しています。
カメラと組み合わせてのテザー撮影や、外出先での画像加工など、高い携帯性を活かし様々なシーンで活用が可能です。DAIV 4N【公式サイト】
Core i7プロセッサーとNVIDIA GeForceグラフィックスを搭載しながら、この軽さと大きさはモバイルでクリエイターPCを使いたい方にとって、さらに使い方が広がる気がします。
A4ファイルやA4バインダーとほぼ同じサイズは、バッグの持ち替えがいらないので、急にパソコンを持って行く事になっても、普段のビジネスバッグのまま使えるのもうれしいです。
インテル® Core™ プロセッサー搭載
モバイル環境でもより快適なパフォーマンスを発揮する
マルチスレッド/高速処理に強いインテル® Core™ i7-10510U プロセッサーを採用し、
写真や画像編集などのクリエイティブ作業においてもその真価を発揮します。
テレワークだけでなく、ワーケーションなどとバケーションを楽しみながらの働き方も勧められています。持ち運びの良いPCでも、作業によってはある程度の性能をもったPCでないと作業が苦痛になるばかりか、こなせない作業もでてきてしまう場合もありますので、DAIV 4Nなら、外出先でも少し高負荷の作業やブログ作成の画像編集やYouTubeなどの動画編集もこなせるバランスの良いクリエイターノートPCと感じます。
自然な操作感が心地よい入力デバイス
定番の日本語配列のキーボードに、タッチパッド。
Windows Hello カメラも搭載しています。コロナ禍でマスクをされることが多くなり、顔認証より指紋認証の方が便利といわれることもありますが、今回のテストは事務所内+自宅など、マスクをしない(一人または、同居家族としか接触しない)環境でしたので、Windows Helloだけで快適に使えました。マウスコンピューターのDAIVのラインナップの中にも指紋認証を採用した機種DAIV 5D-R7などがありますので、使う環境によってはこちらは賛否が分かれるのかな?と思いました
DAIV 4Nの実機テスト
普段仕事で使っている建築3DCADや、個人的なブログを書くなどのいつも使っているノートパソコンと同じ使い方+少しだけゲームのベンチを走らせてみました。
建築の3DCADを使用(ALTA SS)
建築用3DCADインストール時の動作環境確認の画面です。一部ビデオカードの名称NVIDIA GeForce MX250のところが黄色くマークされ、結果のところに『弊社サポートへご確認くだ…』となっています。この住宅設計用3次元CAD(建築用3DCAD)は、OpenGL3.3が動作する環境でOKですので、インテル Core i7内蔵GPUでも問題なく動きますのでとりあえず流して、インストールします。
図面入力
こちらは、毎度おなじみになってしまいますが以前のパソコンのレビュー記事の時に使った住宅性能評価のサンプル図面のデータを使います。
住宅設計用3次元CADは、サクサクと動きます。画像のように図面4枚を表示すると小さく見にくくなってしまいますが、通常と同じく一枚だけ表示で特別問題なく作業する事ができます。
パース作成
今回は和室とリビングの内観パースの生成をしてみました。
高性能PCですと、作画時間も短くとても快適な作業性です。
構造パースを表示
構造パースを表示して骨組みをチェックをします。
いろいろな角度から見て、この時点で実際に組み立てられない構造では無いか?などの確認をします。サクサクと動きますので、確認の作業も早く終わります。
おまけのWallstat
今回もWallstatを回してみました。バージョン4.37で データは編集ファイルサンプル2を使用です。あくまでも参考値として見てください。
14インチの画面は、デスクトップのモニターや17インチノートPCと比べると字も小さく表示されますが、老眼の始まった50代でも問題なく見えています。
アニメーション前の計算は、約14分49秒で完了。少し時間がかかるかな?と感じました。この計算はそう度々行うものじゃないので、こんな感じかなと言うところです。
搭載CPUは、インテルCore i7シリーズですが、i7-10510U 1.8GHzとノートパソコンでおなじみの超低消費電力タイプですので、CPUに依存するタイプのソフトの動作の快適さは否めません。
シュミレーションの方は全く問題無く動きます。
おまけのCINEBENCH_R15(参考程度)
住宅設計用3次元CAD(建築3DCAD)の推奨動作環境は”Open-GLが動くこと”ですのでCINEBENCH_R15で検証です。
Crystal Disk Mark
ストレージのテストです。
ストレージはM.2 SSD搭載です。この辺りは3DCADでの作図中にデータのやり取りをするのに、全く問題ありません。
大きなソフトのインストールの時間短縮にもなり、とっても快適でした。
ゲーミング性能を試してみました
ゲーミングパソコンですので、ゲームのベンチソフトを走らせてみます。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK
色々テストしてみました。標準品質 1280×720で『普通』ですが、高品質 1280×720ですと『動作困難』判定で、この辺りが境界になるようです。
FINAL FANTASY XIV SHADOWBRINGERS
FAINAL FANTSY SHADOWBRINGERSのBENCHは1920×1080 最高品質で”快適”判定です。
ドラゴンクエスト X ベンチマーク
FFベンチと比べると軽いのでドラクエベンチでは、最高品質で「快適」です。
動画編集のテスト
EaseUS Video Editor (試用版)
パソコンのデーター復旧やバックアップのソフトでお馴染みのEaseUSさんの動画編集ソフト EaseUS Video Editor。
2分8秒のmp4の動画ファイルをMOVで書き出してみましたが約1分18秒で書き出し終了します。
NG-4300からの変更点
DAIV 4Nのほぼ前モデルと言える『DAIV NG-4300』から進化・変更した点です。
変更点 | DAIV 4N |
DAIV-NG4300 |
CPU | Core i7-10510U | Core i7-8565U |
インターフェイス | HDMI×1 USB2.0×1 USB3.0×3(Type-A×2、Type-C×1)(USB Power Delivery対応) |
HDMI×1 USB2.0×1 USB3.0×3(Type-A×2、Type-C×1) |
無線 | インテル® Wi-Fi 6 AX201 (最大2.4Gbps/ 802.11ax/ac/a/b/g/n) + Bluetooth 5モジュール内蔵 ※連続160MHz帯域 Wi-Fi 6対応機器が必要です |
IEEE802.11ac/a/b/g/n(最大433Mbps)+Bluetooth5モジュール内臓 |
外観やディスプレイ等は変更が無い様ですが、時を経てプロセッサーやインターフェイス、無線が新しくなっています。
僕の体感だけかもしれませんが、キーボードのタッチ感はDAIV NG-4300の時より良くなった感じを受けました。
購入をおすすめする方(僕個人的な意見)
RAW現像/写真編集を快適にやりたい方は、もちろん僕のように個人事業または個人経営の工務店または、設計事務所で建築用3DCAD(住宅設計用3次元CAD)を使う方にはおすすめできる機種だと思います。
動画編集もサクサク動いて、ストレスレスでした。
使い勝手としては、自宅や事務所で置きっぱなしまたは、事務所内・自宅内での移動ならいいのかな?と思います。
今回お借りしたDAIV 5D-R7はプロセッサが8コア/16スレッドのAMD Ryzen 7 3700X、グラフィックスがNVIDIA GeForce RTX 1660 Ti搭載、メモリ16GBでM.2SSDの512GBでOffice無しで、13万円代から購入できるので、僕個人的にはお買い得感なモデルです。
- 「国内生産」のパソコンが欲しい!
- サポートがしっかりしているパソコンが欲しい!
と思われてる方にはおすすめだと思います。
まとめ(僕個人の感想)
今回は、『【DAIV 4Nレビュー】持ち運びしやすい14型クリエイターノートPCで建築3DCADをテストしてみます』として、マウスコンピューターさんから本機をお借りしての記事でした。
『軽量・薄型・コンパクト。USB Power Deliveryにも対応。』で、Core i7とNVIDIA GeForce MXを搭載しつつ、持ち運びの良いクリエイターノートPCです。
モバイルPCと言ってもいいんじゃないか?と思っちゃうくらいの機動性。
もちろん、建築3DCAD(住宅設計用3次元CAD)も快適にこなせます。
ただ、以前レビューさせていただいた同じマウスコンピューターさんの15型のDAIV 5D-R7と比べちゃうと動作の快適さは負けてしまいますが、『外に持って出掛けるクリエイターノートPCが欲しい!』と思っている人にはお勧めのノートPCです。
僕がお借りしたDAIV 4Nの仕様は上記の通りですが11万円台から購入できるクリエーターノートPCとしてお求めやすい価格帯の商品です。マウスコンピューター【公式サイト】ではカスタマイズもでき、OS、メモリ、SSDなどの変更も可能です。
納期は製品によって違いますが決済日より3営業日で出荷/翌営業日出荷になっています。
マウスコンピューターさんのパソコンは、国内生産カスタマイズパソコンと、コールセンターの受付時間24時間365日、修理パソコンの到着から返却まで72時間で修理完了と仕事で使うのにも安心なパソコンです。
製品仕様・販売価格については変更となる可能性がございますので、ご購入時にメーカーサイトでご確認ください。