(令和元年12月23日時点)
(令和2年1月22日更新)
Windows7のサポートが終了しました。
2020年1月14日のWindows7のサポート終了まで残すところ あとわずか。
工務店や設計事務所で住宅の建築3DCADを使っている方で持ち運び用にノートを持っているけれど、事務所にもう一台…ってお考えの方も多いと思います。
普通に事務処理等でしたらそれほどの性能が必要じゃないかもしれませんが、建築3DCADを走らせよう、構造計算ソフトや木造住宅倒壊解析ソフトウェアwallstatを使いたい、そう思うと高性能な(特にグラフィックの性能の高い)パソコンが必要になります。
以前は、CADを動かしたいからグラフィックボードのあるパソコンが欲しいとなると、高額なゲーミングパソコンを購入するか、自作でグラフィックボードを積むなどの選択肢があったのですが、仕事用で経費で購入となるとCADには性能がオーバースペックなパソコンでは高額ですし、自作ですとサポートの面から仕事で使うのが怖かったりして、友人の設計事務所では3DCADの動作環境をギリギリ満たす性能のメーカーのパソコンを使っていて「動作が少し遅いんだよね」と聞いたこともありました。
Windows7のサポート終了が近くなったタイミングでマウスコンピューター様から上記の条件にぴったりのクリエイターパソコンのDAIVと言うシリーズが出ています。
この記事は、株式会社マウスコンピューター様からDAIV-DGZ531S4-M2SH2-VRをお借りして作成しました。
目次
DAIV-DGZ531S4-M2SH2-VR
マウスコンピューターさんのクリエイター・エンジニア向けのブランド『DAIV』のデスクトップパソコンDAIV-DGZ531S4-M2SH2-VR
ヤマト便で届いて受け取った時、それほど重く感じませんでした(僕は普段現場で、材料を担いだりしています)
箱を空けて取り出した第一声は
NORI
うわっ!デカイ!(衝撃)
先日、お借りしたのものはノートパソコンのDAIV-NG4300だったこともあり、ほんと小さく感じましたが、その反動もあってデッカク感じました。僕が数年前まで使っていたデスクトップはミニATXのケースだったのもあって、余計にでかく感じたのかもしれません。
ファーストインプレッション
外装は黒の艶消し。上部に取手になるバーが付いていて、設置する時便利でした。
今回お借りしたモデルは本体下部にキャスターがついていて、パソコンデスク上で本体を移動させるのに、引きずらなくて良かったです。意外といいかもしれません。
第9世代の CORE ⅰ7 詳細は後ほどですが、ストレス無く仕事ができるパソコンです。
デスクトップですので、持ち運びする必要はありませんが、とりあえずサイズを測ってみました。
仕事で使っているスケールで、ちょっとぼけちゃってますが、高さは約1尺6寸(笑)
本体高さは、490cm
ゴツイ取手が付いていますが、奥まったパソコンデスクの上に設置する時に、僕的に便利な取手でした。
奥行きは49cm、幅は19cmで、大きなケースです。
事務所にある秤では、測れませんでしたがホームページ上では9.9Kgです。
以前、小さいケースのデスクトップパソコンを使っていた時、ハードディスクの交換やメモリの増設の時に、なかなか大変だった記憶がありましたので、このパソコンのケースを開けていませんがイロイロと拡張するにも楽そうな感じを受けました。
仕様詳細(DAIV-DGZ531S4-M2SH2-VR)
OS | Windows10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | インテル® Core™ i7-9700 プロセッサー |
グラフィックス | GeForce® RTX 2060 SUPER™ |
メモリ | 16GB (8GB×2/デュアルチャネル) |
ストレージ | M.2 SSD 256GB (NVMe対応) |
ハードディスク 2TB |
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インターフェイス | ディスプレイ 4 (DisplayPort×3、HDMI×1) (DisplayPort-DVI-D変換ケーブル付属) |
キーボード/マウス 1 (PS/2 Mini DIN 6ピン) |
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USB3.0 6 (背面×4、前面×2) |
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USB3.1 2 (Type-A/背面×1、Type-C/背面×1) |
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イーサネット 1 (1000Base-T/100Base-TX/10Base-T対応(RJ-45)) |
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サウンド ラインイン、ラインアウト、ヘッドホン(前面×1)、マイク入力 (モノラル 前面×1/背面×1)、リアスピーカー、センタースピーカー |
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S/PDIF 1 (オプティカル/角型 背面×1) |
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拡張スロット | PCI Express ×16 2 (空き 1) ※下段のスロットは×4動作となります。 |
PCI Express ×1 3 (空き 3) |
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ネットワーク(LAN) | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T(RJ-45) |
サウンド | ヘッドセット(CTIA準拠 ミニジャックメス) |
無線 | IEEE802.11ac/a/b/g/n(最大433Mbps)+Bluetooth5モジュール内臓 |
Webカメラ | 100万画素(Windows Hello 顔認証カメラ搭載) |
マウス | 高精度タッチパッド |
キーボード | 日本語バックライトキーボード |
CPUは第9世代のCore-i7で8コア/3.0GHzTB4.7GHz
オプションで9700Kや9900Kにグレードアップも可能です。
クリエイターPCと言う事で、グラフィックボードはGeForce RTX2060 SUPER。
OSは、Windows10Home 64ビットが基本構成ですが、Windows10Pro64ビットにアップグレード選択できます。
メモリは、16GB(8GB×2 ( PC4-19200 / DDR4-2400 ) / デュアルチャネル )ですが、オプションでは、最大64GB( 16GB×4 ( PC4-21300 / DDR4-2666 ) / デュアルチャネル )まで選べます。
フロントパネル上部には、インターフェイスや電源スイッチとLEDランプです。
建築3DCADを使うときはUSBキーや、物件データが入っているUSBメモリ等を差す端子として、USB端子が最低一カ所で二か所以上あると便利です。
背面には、USB(3.0が4か所と3.1のType-Aが一か所、Type-Cが一か所)やイーサネット。その他 4ディスプレイのインターフェイスとしてDisplayPort×3、HDMI×1があります。
ノートパソコンには無い、PS/2のポートがありますが、以前購入したパソコンのPS/2のキーボードが余っていて、壊れてないから捨てられないので取っておいたの利用できます(笑)
下部にはキャスターが見えます
左側の写真のフロントパネルはメッシュタイプのパネルがありますが、マグネットでくっ付いていますので簡単にはずれます。ここには、オプションの光学ドライブやカードリーダーが取り付けられるスペースになると思います。(今回お借りしたモデルは光学ドライブが無いタイプです)
右側の写真は、フロントパネルの下部のメッシュタイプのパネルを外したところです。ここはフックで引っかかっており、普段取り外す必要が無い部分ですが、ちょっと固めです。ここの四角のメッシュの後ろ側には電源があるみたいで、ファンがあるみたいで風が動いています。
建築3DCADを動かします(ALTA SS)
まず最初に、CADをインストール。
インストールマニュアルには、1時間程度と書かれていますが、以前お借りしたDAIV-NG4300H1-M2S5と同じく、外付ドライブなのかM2.SSDのおかげか45分程度でインストール終了。以前のパソコンより早いです。
このDAIV-DGZ531S4-M2SH2-VRに搭載されているグラフィックボード(ビデオボード)のGeForce RTX2060 SUPERについてアラートが出てサポートセンターへの確認を要求されました。
CADメーカーのサポートに問い合わせたところ、僕の手元にあるインストールDVDが作られた時期にGeForce RTX2060 SUPERが存在しなかった為、インストール時のチェックで引っかかってしまったようでした。
下記で動作確認を行っていますが、全く問題ありませんでしたし、サポートセンター内でGeForce RTX2070を使っている方もいらっしゃるとの事でした。
図面入力
今回は前回ノートパソコンのレビューの時の住宅性能表示のテキストにあるモデルプランのデータを使いました。入力に関しては作業の馴れによる部分が多いと思います。
元データを使ったあとで、より詳細な記入などを行ってみました。先日のノートパソコン(DAIV-NG4300-H1M2S5)でも快適な操作性を感じましたが、こちらも同じように早く快適でした。
パース作成
住宅用の建築3DCADの便利な所は、建て主の方に見てもらえるパースがボタン一つで出来上がる事。
右上に少し写ったウインドウで太陽の位置や高度などを設定してから、ボタンを押すとその太陽位置を元にしたパースが出来上がります。太陽が当たっていない北側は日陰になっています。
ワイヤーフレームも表示できます。
室内側のパースです。この画面は簡易表示ですが、もっと精度の高いパースの表示も可能ですが、この処理の計算がありますが、処理スピードはCPUの性能に左右されます。
そのパースができる工程も、パソコンの性能が高いと待ち時間もストレスも無く早い時間に出力されます。
パースを回してみる
パースが出来上がると、一つの方向からだけじゃなく南からや北からなど見ることができ、僕の使っているCADで外観をグルグル回して見る事ができます。
構造パースをグルグル回してみました。
画像の右下に表示されているタスクマネージャーを見ると、CPUの稼働率は10%以下で十分余裕があります。GPUも20%程度で今回入力したモデルプランくらいの図面ではそこまで負荷が掛からないのか、もともとグラフィックボードに大きな負荷がかからない内容になっているのかは不明ですが、グラフィックボードの性能に全然余裕がありました。
おまけの木造住宅倒壊解析ソフトウェア WallStat
今回も木造住宅倒壊解析ソフトウェアwallstatをはしらせてみました。
データは編集ファイルサンプル2を使用しました。
モデルの計算をスタートすると、ウインドウが開いて計算を始めます。とても高度な計算をするようで今回のテストでは約7分程度かかりましたが、途中でフリーズする事無く計算終了しました。
結果の表示をスタートすると、こちらもあまりGeForce RTX2060SUPERに負荷が掛かっていない様でした。
おまけのCINEBENCH_R15(参考程度)
CADの動作と直接関係があるのか、無いのか分かりませんが、CINEBENCH_R15を走らせてみました。
CPU・グラフィックボード、両方とも高性能です。
まとめ
今回は、建築3DCADを走らせる・建築設計業をする方の為・の・デスクトップパソコンという視点からのレビューをしてみました。
やはり、仕事と言う事で経理の都合もあったりで、ある程度の予算でパソコンを購入したい方も多いと思いますし自分自身、サポート対応の面を考慮すると、今回レビューしました「DAIV-DGZ531S4-M2SH2-VR 」はオススメのシリーズ・オススメのモデルです。
性能もホント十分で、オーバースペック?って感じるかもしれませんが仕事でパソコンを使われる方は、少しオーバースペックくらいがストレスも無く作業が行えると思います。
僕は体験したことがありませんが、現場の作業シーンをYOUTUBEにアップされる方もいるそうですが、他の方のレビューではクリエイターパソコンの名の通り、動画の編集にも使えるようです。
建築設計関係ですと、夕方から夜に事務所に戻ってから図面を描く方も多いと思うのですが、そんな時にパソコンの調子が悪くなって、仕事がストップしてしまう事で困る方も少なくないと思うのですが、マウスコンピューター様は、アフターサポートが24時間365日サポート、72時間以内で修理と安心して使えます。
BTOパソコンなので注文時にSSDの容量アップなどのカスタムもできますし、メイドインジャパン!ってのも安心感がアップです。
商品詳細&商品購入は⇒DAIV-DGZ531S4-M2SH2-VR
■DGZ531S4→DAIV Z7:DAIV Z7
(正式な後継ではありませんが、カスタマイズでRX5700→RTX2060SUPERへの変更で類似スペックとなります。)