ここ最近、住宅の省エネルギー計算関連のフリーソフトを試しています。
今回は、Interfaceさんから出ている無料の外皮計算ソフト【エネボス】です。
目次
外皮計算ソフト【エネボス】
住宅性能コンサルティングのInterfaceさんから出されているダウンロードソフト。
一級建築士で住宅性能評価員の方が代表を務められている様です。
公式サイトからダウンロードをして、インストールすれば書類発行前までは登録なし・課金無しで使えます。
早速、実際に入力してみます。
今回は、静岡県静岡市に家を建てるという想定でモデルプランを入力してみたいと思います。
建物の概形を入力する画面です。グリッド上のポイントを動かして建物の大きさや形を作っていきます。
910グリッドですと、それほど大変では無かったのですが、モデルプランは、455グリッドでポイントが沢山あり過ぎて思いのほか時間がかかってしまいました。
一階と二階の入力を終え、右下の『次へ』をクリック。
サイズの確認と調整ができます。グリッド上でおおよその形だけを決めれば後で寸法の調整ができるようです。
断熱の部位を選択します。ここでは、『屋根または天井』『基礎また床』の選択をします。
続いて、各部位をどのような断熱仕様にするかと、断熱の種類と厚さの入力をします。
今回は、『詳細仕様』にして、厚さの右にあるボタンを押すと詳細の入力画面が開きます。
もう見慣れた表になるかとおもいますが、壁の構成の表です。でも、いつもの表と少し違い分かりにくいのは
- 上下のどちらが室内側、室外側になるのか?
- 『層3』に『断熱材』と『天然木材』が横並びになっている。
がテキストの書き方とちょっと違いますが、慣れてくるとこちらの方が良いって人もいるかもしれないと感じました。
外壁に対して開口部の入力をしていきます。最初に作った図面?から拾い出された壁で方位ごとに[北][南][東][西]などと記載されていますが、モデルプランの1階の北面は、3つの壁が存在しますので、少し分かり辛かったです。
壁ごとに開口部の入力をしていきます。サッシメーカー発行のソフトと違い、サッシのシリーズから選ぶ事をしませんので、事前に使うサッシ性能の確認が必要です。
『計算』ボタンを押すと、結果が表示されます。
あれ?テキストを見ると『静岡県静岡市』の地域区分は『6』ですが…。
他にも、熱損失の大きい部位が一目でわかるグラフが表示されたりする機能もあります。
判定書がPDFで出ます。ただし、計算結果一枚で詳細の計算書は出ません!
慣れないせいもあって少し時間がかかってしまいますが、入力をする事でも断熱の勉強になります。
まとめ:計算書発行には費用がかかります。
メーカーソフトと比較すると、サッシの入力には少し手間がかかる感じがしますが、プランニング途中でラフ図面しかない場合、外皮面積など拾ってない事も多いと思いますが、平面図と天井高さ、サッシサイズが分かればおおよその計算ができますので、便利だと思います。
ただ、計算書PDF発行には、申請+費用が発生しますので注意です。
計算書発行までは、無料ですのでダウンロードして断熱の勉強も楽しいと思います。