住宅設計3次元CAD(建築3DCAD)を使って20年のNORI(@norino_mono)です。
新築やリフォームなどでは、建築3CADで済んでしまいますが色々な事情で建築3DCAD以外のCADが必要になる事がありますがそんな時におすすめしたいのが『Jw_cad』になります。
すでに使われてる方も多いと思いますが、書籍もたくさん出ていますし、公式サイトに『情報交換室』もありますので安心の二次元汎用CADです。
目次
Jw_cad
建築をされる方なら、一度は目(耳)にした事があると思いますが筆頭が『Jw_cad』だと思います。
僕は現在アラフィフですが、僕より少し上~同世代の方は、DOSバージョンから使っていた方も多いんじゃないでしょうか?
この『Jw_cad』はドラフター・平行定規などの様に線を引く定番の2次元CADです。
Jw_cadのJwは、製作者(開発者?)の名前やペンネームに由来しているのもご存じの方も多いと思いますし、開発に多くの建築士が参加している事で、建築関係で多く使われています。
僕がJw_cadが使うシーン
僕が普段住宅建築の図面を描く時は、建築3DCAD(住宅設計3次元CAD)を使っていますが、内部に汎用2DCADの機能もありますが、すべて建築3DCADで済ませる事は出来なくて下記のシーンでは、無料のJw_cadを使っています。
- 設計事務所さんとの仕事の場合
- 文化財や社寺など作図の勉強会に参加した場合
- 日影図・天空率の計算が必要な時
少し詳しく書いてみます。
設計事務所さんとの仕事の時
設計事務所さん設計の仕事をさせてもらう時がありまして、図面を紙ベースで無くCADデータとしてもらう事があります。その設計事務所さんのお使いになっているCADによってデータ形式(拡張子)が違いますが、その度にCADを購入する経費もありませんが、僕のお付き合いさせていただいる設計事務所さんからDXFファイルが多く、DXFファイルが開ける無料CADがJw_cadです。
研修会や勉強会の参加の時
基本、木造軸組構法の住宅がメインですが、色々な勉強会や研修会に参加しています。
耐震関係、省エネ関係から始まり、文化財などの耐震の勉強も…と思って参加したところ、古い建物を実測して図面に落とし込み、耐震計算を行うなどの宿題が出ましたが、古い建物は機械の無い時代に手で製材していて寸法がバラバラ(柱の太さが一本ずつ違ったり、正方形とおもっていても実際は長方形だったり)なのを図面に入れ込むのには、今の構法の為の建築3DCADで描いても、図面の修正ばかり時間がかかってしまったりします。
また、神社やお寺の屋根のように「そり」や「むくり」の屋根が描けなかったり(描き辛かったり)もある場合は、汎用CADの方が便利です。
天空率
この『天空率』見出し部分は、建築関連業の方向けになると思います。僕もちょっと説明しづらいです。
僕の住む地域は田舎で、お仕事させていただく土地の用途地域も無指定が多く、たまに第一種低層がありますが、比較的土地も広いので建蔽率/容積率で条件がクリアできてしまいますが、一回だけ天空率の検討をした事がありました。最終的には天空率の計算でもクリアできなくて、屋根形状の変更をして対応しましたが…。
知り合いの設計事務所は、天空率を計算する案件がたまに来るらしく、天空率計算の専門ソフトの購入を考えたそうですが、コスト的に合わないらしくJw_cadで計算しているそうでした。
Jw_cadの良いところ
僕もそうでしたが、CADを初めて触る人、Jw_cadを初めて使う時は難しいなぁと感じますが、DOS時代からの歴史がありますので、
- 関連書籍がたくさん出ている
- Jw_cad【公式サイト】に情報交換室がある
- Jw_cadの使い方やTIPSが書かれたブログがたくさんある
場合によっては、近くの人や知り合いが使っている・経験者の場合もあると思います。
Jw_cadがおすすめの方
Jw_cadは無料ですが、中小の建築設計事務所でも使っているところは結構多いくらいの実用性がありますので、建築関係者はもちろんの事、DIYで家具を作られる方にもおすすめできます。
まとめ
最終的にまとまらなくなってしまいましたが、2次元汎用CADになりますが『Jw_cad』は建築3DCADをメインで使いながらも結構お世話になっていて、当然僕の使っているLegion Y740(17)にもインストールしてあります。
ぶっちゃけますと、建築3DCADは図面提出まで時間が少ない設計をされる工務店やホームビルダーで使われることが多いと思いますが、設計事務所を開設されたばかりで汎用CADを使って…と言う方は『Jw_cad』一択で問題無いと思います。
Jw_cadは【公式ページ】からのダウンロードになりますが、Jw_cadの図形や設備図形集などはベクターPCショップにありますので、一度見に行くの良いと思います。