令和2年7月20日時点の内容です。
建築業界で働くNORI(@norino_mono)です。
仕事で使う建築3DCADは建築基準法が改正される度にバージョンアップされ、それに伴いソフト自体が段々重くなり要求されるパソコンの性能もだんだんと高くなっていっています。
今ですと、最低でもプロセッサーにCore i5以上。グラフィックスはNVIDIA GeForce GTX1050以上は必要ですが、大きな建物になるとデータ量も増え、より高性能なパソコンでないと快適に処理できない場合もあります。
そんな重いデータ処理も快適に行えるのが、Lenovo のゲーミングノートPC【Legion Y740(15)】です。
僕が2020年初めからメイン機として使っている【Legion Y740(17)】と同じLegion Yシリーズですが、第9世代のCPU搭載の15.6型のハイスペックゲーミングノートPCです。
このLenovo Legion Y740(15)(型番:81UH0032JE)は、重い本体と大きな電源アダプターですが、3DCADと動画編集も快適に使える光るキーボードがロマンのあるゲーミングノートPCでした。
レノボジャパン株式会社様からLegion Y740(15)(型番:81UH0032JE)をお借りしてレビューをしてみました。
目次
Legion Y740(15)(型番:81UH0032JE)
今回お借りしたLegion Y740(15)(型番:81UH0032JE)は、Lenovoのメーカー直販サイトのモデルでCPUは第9世代のCore-i7プロセッサ搭載でWindows10Home64bit(英語版)、グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 2080 with Max-Q Design 8GB GDDR6ですが、使う用途や環境などでOSやグラフィック、メモリ等のカスタムも可能です。
Legion Y740(15)のスペック
Lenovo Legion Y740(15)-ブラック 製品番号:81UH0032JE |
|
---|---|
プロセッサー | インテルCore i7-9750H プロセッサー(2.60GHz 2.60GHz 12MB) |
初期導入OS | Windows 10 Home 64bit (英語版) |
メモリー | 32GB PC4-21300 DDR4 SDRAM SODIMM(16GB × 2) |
ストレージ | 1TB(7200rpm)+1TB SSD |
ディスプレイ | LEDバックライト付15.6型FHD IPS液晶(1920×1080 Dolby Vision NVIDIA G-Sync)光沢なし |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 2070 with Max-Q Design |
電源アダプター | 230W ACアダプター |
標準保証 | 1年間 引き取り修理 |
キーボード | フルサイズ(バックライト付) Eglish UK |
内蔵カメラ | 720p HDカメラ(マイクロフォン付) |
指紋センサー | 指紋センサーなし |
バッテリー | 3セル リチウムイオンポリマーバッテリー |
ワイヤレス | Killer Wireless-AC 1550i |
Bluetooth | Bluetooth v5.0 |
ポインティングデバイス | タッチパッド |
Legion Y740(15)の外観
ガンメタリックの外観にLEGIONのロゴマークです。LEGION Y740(17)をそのまま小さくした感じです。
本体サイズは、幅が約361mm奥行が265mmです。スケールが斜めったりズレたりしてますが、参考程度でご覧ください。
厚さは一番厚そうなヒンジ部分で約30mm。製品仕様に記載されている最薄部は約19.95mmです。
正面側は薄く、背面はヒンジ部分が大きく張り出しています。
左側面には、大きな排気口があり、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック×1とType-CのUSB3.1(Thunderbolt™3、DisplayPort出力機能付き)×1があります。
右側面は、Type-AのUSB3.0と、排気口があります。ヒンジの端の部分にLegionのマークがあります。
背面のポートです。左側からMini-DP×1、HDMI×1、フルサイズUSB3.0×1、イーサネット・コネクター(RJ-45)×1、フルサイズUSB3.1×1、一番右端に電源ジャック×1が配置されています。
Legion Y740(15)本体の重量は、実測で2,238.8g。持ち運びを優先に考えるとちょっと重いかな?と言う感じです。僕は通勤も出張も車が多いですし、肩掛けタイプのバッグですので、重さをそれほど気にしませんが、公共交通機関でバッグを手に持ったままの通勤ですと、ちょっと疲れちゃうかもしれません。
ACアダプターは230Wのタイプになりますので、デッカイです。
ACアダプターの重量は実測で963.0g。13型のノートパソコンの軽いタイプに近い重さくらいです。
本体とACアダプターと合わせるとACアダプターの大きさを分かってもらえると思いますが、結構大きいです。重量も2238.8+963.0g=3,201.8gとホント重いです。
ディスプレイを開いてみると、非光沢の15.6型のディスプレイ。左右と上の三方のベゼルは細く下側のロゴのにはカメラが内蔵されています。17インチのY740(15)は上・左右ともにベゼルが太めだったので、比べるとスッキリした感じです。
ディスプレイを目一杯広げるとフラットになるまで広がります。
キーボードはLegionのお決まりなんでしょうか?英語配列のキーボードです。日本語キーボードに慣れた方には「無変換キー」や「カタカナ・ひらがなキー」が無かったり、配列が違うのでちょっと迷うかもしれませんが、ゲーミングパソコンなのでゲームがやりやすい配列だそうです。キーピッチは、定番の19mmです。
また、このキーボードは17型のLegion Y740(15)の配列とも少し違っていて左端におまけのキーがついていますが、テストを忘れて返却してしまいました。このキーは何でしょう?ご存じの方教えてください。
キートップはThinkPadシリーズと違いフラットです。
キーボードの左下には搭載されている第9世代のインテルCore i7とNVIDIA GeForce RTXのラベルとサポートのQRコードのラベルがあります。右下にはLenovoのロゴがあります。
Legion Y740(15)の製品特徴
Legion Y740(15)のページから引用して紹介しますと、
デスクトップのようなパワフルな性能
第9世代インテル®Core™ プロセッサーは、デスクトップのようなパワフルなパフォーマンスを提供。デスクトップならではのゲーミング環境をどこにでも持ち運べます。最大4.5GHzのターボ、6コア、12スレッドで、ハイスペックを要求する厳しいAAAタイトルのゲームを快適にプレイすることができます。
Legion Y740(15)公式サイト
第9世代のi7プロセッサの6コア、12スレッドはハイパフォーマンスで、僕の普段使いの第8世代Core-i7プロセッサと比較すると、僕の感覚ですが確かに早さを感じました。
ゲーミングのための信頼性のハードウェア
Windows 10 と第9世代インテル®Core™ プロセッサーを搭載、4Kで最新のタイトルを再生したり、HDRスクリーンショットを共有することまで、最新のPCゲーム体験をサポートするように設計されています。スピード、パワー、パフォーマンス、応答性を提供。
Legion Y740(15)公式サイト
CPUの性能もさながら、GPUの性能も高く画面がキレイでスピードにも対応できる設定になっています。これを感じると、ゲームをされる方はビジネス用の高性能パソコンよりこのゲーミングパソコンをオススメしたいなと思っちゃいます。
新しいゲーミング体験
NVIDIA®GeForce®RTX™20シリーズグラフィックスは究極のゲーミングノート体験を提供しながら、Max-Q Designのプラットフォームにより薄型、高速、そして静かなゲーミングノートPCを実現します。画期的なNVIDIA Turing™GPUアーキテクチャの搭載により、臨場感ある光と影を表現するリアルタイムレイトレーシング、人工知能、プログラマブルシェーディングが統合され、今までにないゲーミング体験を実現します。
Legion Y740(15)公式サイト
ゲームをする事に適した内容設定ですが、後でレビューの部分にも記述してありますが、仕事で使っている3DCADでも快適に作業ができるPCです。
ゲーミングPCの進化
Lenovo Legion ゲーミングノートPCは、ゲーマー視点を考慮した使いやすく進化した設計で、スタイリッシュでパワフルにゲームをプレイできます。精密にカットされたアルミ製ボディーにパワフルな性能を登載。わずか19.95mm(最薄部)のスリムでスタイリッシュなデザインに、ライティングを制御するCorsair®iCUEを搭載しています。このゲーミングPCは、ゲーミングの世界をさらに進化させます。
Legion Y740(15)公式サイト
僕は普段ゲームを行いませんので、ゲーマー視点からの使いやすさやライティングを盛業する記述に関しては、わかりませんが描画はキレイで早いので仕事面でも快適に使えるのかなと思います。
効率的な冷却システム
パフォーマンスに影響のある熱を気にせずにゲームを楽しめる、効率的な冷却システムを搭載。2つのファンでCPUとGPUを別々に冷却するデュアルチャネルサーマルシステム、4つの熱通気口により、効率的な冷却とシステムノイズを削減することができました。
Legion Y740(15)公式サイト
重い負荷の作業は発熱が大きく、冷却が重要で、CAD作図や計算時にはファンがうなりを上げる事も多々ありますので、そんな時に効率的な冷却システムは効果を発揮する感じがします。
ゲームに集中できるナローベゼル
スリムなナローベゼルの15.6型 FHD IPS液晶は、従来よりも薄いベゼルの採用により、魅力的な視覚体験を提供します。最大144 Hzまでのリフレッシュレートで200万ピクセルを超えるアクションに、目を離せなくなります。また、NVIDIA®G-SYNC™テクノロジとドDolby Vision™のハイダイナミックレンジ(HDR)でティアリングのない映像から、驚異的な没入感の体験を得ることができます。
Legion Y740(15)公式サイト
Legion Y740(17)と比較すると、スリムなナローベゼルになっています。
鮮やかな映像のドルビービジョン
ドルビービジョンのハイダイナミックレンジ(HDR)は、驚異的な明るさ、コントラスト、色彩により、お気に入りのゲームタイトルを快適に再生することができ、あなたのゲーミング体験を変革します。何十億も発色することができるHDR技術によりこの驚異的な画質をどこでもノートPCで実現します。スクリーンを見ているのを忘れるようになる洗練された、リアルなイメージを再現します。
Legion Y740(15)公式サイト
このゲーミングPCはゲームには欠かせない画質を十分以上に、備えています。
ゲームの世界に引き込むサウンド
Dolby Atmos®Speaker System for Gamingを登載。驚くほど鮮明かつ豊かで、周りを流れるように移動するオーディオにより、あなたをゲームに引き込みます。その飛躍的に進歩したサラウンドサウンドは、新しいサウンドの世界により、ゲームの競争力を高めます。サウンドの方位を認識して感覚を高め、よりパワフルなゲーミングム体験を提供します。
Legion Y740(15)公式サイト
ゲームのベンチソフトの時にDolby の快適な音が流れます。個人事務所で一人で作業をしていますのでサブスクリプションなどで音楽を流していますが、本体からも満足のいく音が流れます。
対戦相手を打ち負かす
激しいプレイには、優れた応答性のコントローラーが必要です。Y740のキーボードは、あらゆる対戦相手に優位に立てるクラス最高のゲームコントロールを提供します。フルサイズのキーボードは、アンチゴースト対応、WASDハイライト、迅速な応答、RGBバックライトなどの機能により、究極のシステム制御を可能にします。さらに、プレイ中でも楽な入力が可能なジェスチャーコントロール付きのWindows Precisionドライバーを備えています。
Legion Y740(15)公式サイト
Lenovo Vantageでゲームスタイルを制御
Legion Edgeを搭載したVantageで、ゲームをさらに進化させましょう。自動化されたパフォーマンス、冷却、および電力制御を時間をかけずにすばやく設定できます。CPUとRAMのオーバークロック*1、RGBライティングの制御*1、リアルタイムのデバイスパフォーマンスのモニタリングなど をすべて1つのアプリで実現します。
Legion Y740(15)公式サイト
デバイスの様子を見たり、調整ができるLenovo Vantageは、ゲーム時だけでなく、ディスプレイ調整もできるので、CAD作図中に自分好みの疲れにくい設定に変えたりできますので、僕はいつも使っているアプリになります。
マルチディスプレイで広い視野でプレイする
あなたのバトルステーションからもっと広く見渡しましょう。 Legion Triple DisplayサポートシステムはHDMI、MiniーDP、USB3.1 Type-Cポートで、最大3台のディスプレイを同時に接続して最大限の没入感と制御を実現します。さらに、各種ポートは背面に設置。マウス操作時に配線が邪魔になる心配がなく、バトルステーションをスッキリさせ、ゲームに集中することができます。
Legion Y740(15)公式サイト
最近は、ゲームだけで無く、作図をされる方、動画編集をされる方様々な方がマルチディスプレイを使われている気がします。僕の知り合いの設計事務所さんもメインディスプレイにCAD、サブディスプレイで計算したりしています。ですので、ますますマルチディスプレイは当たり前になっていく気がしますので、付いていてくれた方がうれしい機能です。
Legion Y740(15)の実機テスト
建築業での建築3DCADの動作や、個人のブログを書くなどのいつも使っているノートパソコンと同じ使い方をしてみました。
建築3DCADを使用(ALTA SS)
今回お借りしたLegion Y740(15)はCPUがCore i7-9750Hで6コア12スレッド、グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX2080 with Max-Q Design ですので、僕が普段使っている住宅設計3次元CAD(建築3DCAD)の動作環境内です。
このCAD,僕のバージョンはDVDでインストールして、その後ネットでダウンロードしてバージョンアップしていくのですが、DVDが作られた当時RTX 2080が存在していなかったのか、「弊社サポートへご確認ください」とのメッセージが出ますが、OPEL-GLが動作する仕様でしたら問題ありませんので大丈夫です。
図面入力
こちらは、以前のパソコンのレビュー記事の時に使った住宅性能評価のサンプル図面のデータを使います。
今回は、Legion Y740(15)を外部モニターとキーボード、マウスに接続して作業してみました。英語キーボードの操作はちょっと苦手ですので…。
15.6型モニタをメイン、外部の20型モニタをサブにしての操作ですが、15.6型は操作のやりにくさを感じませんでした。CPU、GPUとも性能が高いのでサクサク動きます。
建築3DCAD(住宅設計用3次元CAD)の操作をする方には、少し頑張って高性能のパソコンをオススメしたいです。
CADメーカーが提示するパソコンの動作環境はインテルCore i5でも大丈夫なのですが、やっぱり高性能なCPUの方が快適に動きます。
パース作成
内観パースの生成のスピードも速いです。キッチンと和室のパースを描き出して出してみましたが、早かったです。この速さが遅いパソコンとの仕事で使う場合のストレスの溜まる量(?)の差になってくると思います。
構造パースを表示
構造のチェックをします。
この動作も、ひっかかりも無く快適に作業ができます。
おまけのWallstat
今回もWallstatを回してみました。バージョン4.36で データは編集ファイルサンプル2を使用です。あくまでも参考値として見てください。
アニメーション前の計算は、おおよそ7分21秒。
以前テストした、Core i7-8550U搭載のノートパソコンの時は7分38秒くらいでしたので、このソフトはCPUの性能が重要になるみたいです。
シュミレーションの方も、ひっかり無く動きます。
おまけのCINEBENCH_R15(参考程度)
住宅設計の3DCADも使えるパソコンの検証を主にしていますので、OpenGLの数値を知りたいので敢えてCINEBENCH_R15で検証です。
Crystal Disk Mark
ストレージのテストでCrystal Disk Markを走らせてみました。
ストレージはSSD搭載です。データ等の保存だけでしたらHDDで充分ですが、僕の使っているCADは動かしながらデータのやり取りを行っているので、データごとSSDに保存してあれば、CPUやGPUの性能だけじゃなく、早く動くようになります。
ゲーミング性能を試してみました
ゲーミングパソコンですので、ゲームのベンチソフトを走らせてみます。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK
色々試してみました。CPUのCore i7-9750Hが効いているのか、GPUのNVIDIA GeForce RTX 2080 with Max-Q Designが効いているのか 快適判定が多く出て、高品質 3840×2160 ウインドウでも普通の評価が出ます。
ドラゴンクエスト X ベンチマーク
FFベンチと比べると軽いので、高品質にしても、すごく快適の評価がでます。
動画編集のテスト
EaseUS Video Editor (試用版)
パソコンのデーター復旧やバックアップのソフトでお馴染みのEaseUSさんの動画編集ソフト EaseUS Video Editor。
サクサクと動きます。
2分8秒のmp4の動画ファイルをMOVで書き出してみましたが約1分19秒で書き出し終了します。
まとめ(僕個人の感想)
レノボさんより本機Legion Y740(15)(型番:81UH0032JE)をお借りして、テストした僕の個人的な感独断と偏見の感想です。
僕のパソコンの使う環境(建築3DCADや書類作成、会社や個人のブログ、ホームページ編集など)の場合、どうしてもCPUやGPUの性能が求められます。
このLegion Y740(15)は、ゲーミングパソコンの名の通りゲームにはもちろん、建築3DCADも快適のこなせる性能を持っています。
ぶっちゃけて言いますと、僕が普段使っているLegion Y740(17) (型番:81HH001TJE)と比較しても、CPU、GPU、メモリサイズがすべて上回っているようで、横に並べて動かすと、僕の使う環境では早かったので、うらやましくなってしまいました。
パソコンの持ち運びのバッグにも入りますが、バッテリーが大きく重いのですが、車で移動するにはそれほどではありませんでした。
ただ、ゲームをメインでされる方なら大きな問題は無いと思いますが、文書作成などされる方で日本語キーボードに慣れている方にはちょっと、打ちにくいのかな?と思います。
今回お借りしたモデルは直販モデルで、OSやストレージ、グラフィックスなどはご予算、使い方に合わせて選べるのがLenovoの良い所だと思います。
納期は製品によって違いますが最短で3~4週間や最短6週間の機種もありますので公式サイトでご確認ください。
僕の個人の意見ですが、ゲームをされる方だけで無く、3DCADを使われる方や動画編集など重い作業をされる方にもおすすめなLenovo Legion Y740(17) (型番:81HH001TJE)です。
このThinkPad X390 (型番:20Q0CTO1WW)の商品詳細と購入はこちらまで⇒Lenovo LegionY740(15)