地球温暖化のせいか、年を追うごとに暑さが増し、大雨や大雪が降ったりしています。
環境の為だけでなく、家の中で快適かつ省エネに暮らす為に、建物の断熱化や省エネ設計は必須となります。
長期優良住宅でも省エネ性能計算が必要ですが、2021年から省エネ基準適否の説明義務化がスタートしました。
先日YKKAPの省エネ性能計算のWEBプログラムを紹介しましたが、今回はLIXILさんの無料で使える省エネ住宅シュミレーションを試してみました。
無料でこれほど使えるとは…と思うソフトです。
目次
LIXIL省エネ住宅シュミレーション
LIXILサイトにあるWEBプログラムです。
事務所の本棚にあった平成27年度『住宅省エネルギー技術 設計者講習テキスト』の中にあるモデルプランを入力してみました。
最初にプランを登録します。物件名や建設地や地域区分などです。
続いて計算ルートを選択します。『標準計算ルート』と『簡易計算ルート』がありますので、初めての人や慣れていない人は簡易計算ルートでの計算もいいと思いますが、制度が低くなる分同じ断熱材を使っても性能が低く出るようになっていますので、標準計算ルートをポチッ!と押せるようになっちゃいましょう!
『外皮性能計算』の住宅の仕様の設定をします。
続いて各部位の面積と断熱仕様の入力です。『住宅省エネルギー技術 設計者講習テキスト』の様になっているので、入力しやすかったです。
天井の入力ですが、テキストのまんまの表になりますので、わかりやすいですし、記載ミスがあるとアラートが出ますので、わかりやすいです。
全て入力が終わると、一番下の『外皮性能計算実行>』のボタンの色が点いて押せるようになりますのでクリックします。
ここから先は、計算結果がエクセルファイルで書き出されるので、ファイルを開きます。
こちらもとても分かりやすい表示がされます。このエクセルファイルの中でも断熱の厚さなどを書き換えることができるので、断熱基準に達しない時など仕様を変更して確認したりするのは、とても便利です。
サッシの仕様は、エクセル上では変更できないようでした。
この省エネ住宅シュミレーションは、『外皮計算』だけで無く『認定低炭素』や『ZEH』『HEAT20』の適合まで確認できる優れものです。
一次エネルギー消費量計算結果まで出力できます。これが無料で?って感じです。
まとめ:LIXILの省エネ住宅シュミレーションは優秀!
僕は有料のソフトをいくつか使っていますが、それぞれ特徴があって、物件ごとに使い分けたりしていますが、それらを使っていたので、無料のソフトまで気がまわりませんでしたが、前回のYKK APと今回のLIXILの無料のWEBソフトの優秀さには驚きました。
それぞれ、自社メーカーのサッシがリストに入っていますので、ご自身がお使いのメーカーごとに変えた方が便利ですが、LIXILのサッシをお使いの方、またはサッシメーカーの検討中の方はこのソフトが便利です。
ちなみにですが、僕はシャノンの樹脂サッシ派です(汗)