僕は建築3DCAD以外に2DCADを使って図面を描く事は少なくありません。
仕事や研修などでデータのやり取りをする設計事務所や工務店は、AutoCADやJw_Cadを使っているところが多いので、AutoCADやJw_Cadで使われるDXF/DWG/JWC/JWWなどのファイルが開く2DCADを使います。
いつもは、建築3DCADばかり使っているNORI(@norino_mono)が今回は無料で使える汎用2DCADを紹介します。
目次
無料で使える汎用2DCAD
Jw_cad
建築の図面を描かれる方なら、ご存じの方も多い『Jw_cad』
独自のJWWとDOS版「JW_CAD」のJWCファイル、DXF/SFC/P21の5タイプの読み込み/保存に対応しています。また歴史が長く、書籍も多く販売されているとともに、Jw_cadの講座が開催されたり、使い方のホームページも多数あります。
また、標準実装されている『日影計算』と『三斜計算』以外にも外部変形プログラムがWEBで公開されていますのでこれを組み込む事で、より便利に使えます。
HO_CAD Pao
こちらも無料で使える2DCADです。JW_CADのJWCファイルの読み込み/保存に加え、特殊フォントや均等割付、画像データなどを独自形式で保存ができる特徴があります。
Jw_cad用の外部変形プログラムにも対応しているので、使い勝手が良い感じ。
ただ、Jw_cadと比べると、書籍も少なく(無く?)、使い方指南系のホームページ少ないのがちょっと残念です。
RootPro CAD 10 Free
建築設計にも使える汎用2DCAD『RootPro CAD Free』です。
DXF/JWCの読み込みは可能ですが書き出しは有料版の『RootPro CAD 10 Professional』でないとできないのがちょっと残念。
設計者さんからもらったデータを表示⇒プリントアウトする事はできますし、開いた図面データをタブを使って切替ができるので、使い勝手が良く感じました。
有料版でないとできない機能ですが、Jw_cadの外部変形の様なアドインで『日影計算』『三斜計算』ができます。
また、グリッド表示の機能があるので僕的には使い勝手がとても良かったです。
建築3DCAD内の汎用2DCAD(任意図面)
建築3DCAD内に汎用2DCADの様な任意図面が描ける機能があったりします。
使うのは詳細図や施工図を描く時くらいで、JWC/DXFのファイルの読み込み/書き出しができます。上記画像は、建築3DCADの1階平面図を『2D出力(DXF)』で書き出したファイルを読み込んだ状態です。
少しわかりにくいかもしれませんが、レイヤ分けもされます。この任意図面は、建築3DCADの図面とは違い、汎用2DCADと同じく線のみの情報になります。
このような機能もありますが、JWC/DXFのデータを開く為に、プログラム自体が重く起動に時間のかかる建築3DCADを立ち上げるのに、少し面倒くさい感じがします。
まとめ
3種類ともDXF/JWWの読み込みができますので、通常使いできますが、今まで使っていたCADによって、使い勝手に受ける印象が変わると思います。
汎用2DCADを使った事のない方や、初めの方でしたら書籍も講座もマニュアル的なホームページの多い『Jw_cad』一押しになると思います。
動作の制限はありますが、こちらで紹介した無料版を触って、使いやすさを試すのもいいと思います。