建築業界で働くNORI(@norino_mono)です。
最近は、Intel製のプロセッサーばかりでなくAMDのRyzenプロセッサー搭載のマシンも増え、グラフィックスもIntelプロセッサー内蔵タイプやNVIDIA製とともにRadeon Graphics搭載機も増えてきて、高性能のパソコンが低価格で手に入れられるようになってきました。
僕が普段使っている建築用3DCADはIntelプロセッサーが動作環境になりますが、RyzenプロセッサーとRadeonGraphics搭載でも、今まで何台かテストしましたが問題なく動いていますので、僕個人的にはRyzenプロセッサーとRadeonの組み合わせが熱いです。ただ、Ryzenプロセッサーの種類によって快適に動くかどうかがあります。
今回のテストした『ThinkPad E15 Gen2(AMD)』は、Intelプロセッサー搭載機だけでなくRyzenプロセッサー搭載機もありますので、すごく興味はありました。
実際に使ってみた感想としては…普段使っているNVIDIA GeForce RTX2070搭載のゲーミングマシンと比較すると少しだけ遅さを感じましたが、15インチで画面も広く作業をしやすいですし持ち運びしやすい、すごく今日が持てるマシンでした。
『Lenovo ThinkPad E15 Gen2(AMD)(型番:20T8S00500)』のレビュー記事になります。
本記事はLenovo様より商品をお借りして作成しました。
目次
ThinkPad E15 Gen2(AMD)(型番:20T8S00500)
今回お借りしたThinkPad E15 Gen2(AMD)(型番:20T8S00500)は、Lenovoのメーカー直販サイトモデルの15.6型・AMD Ryzenプロセッサー搭載の高コストパフォーマンスPCです。
製品仕様
直販モデル | ||
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初期導入済OS | Windows 10 Pro 64bit | |
プロセッサー | 名称 | AMD Ryzen™ 5 4500U |
プロセッサー動作周波数 | 2.30GHz | |
コア数 | 6 | |
キャッシュ | 3MB (メインプロセッサーに内蔵) | |
メモリ | 容量(標準) | 8GB (オンボード) |
容量(最大) | 24GB | |
仕様 | PC4-25600 DDR4 SDRAM | |
メモリスロット数 | 1(空1) | |
ストレージ | SSD | 256GB ( PCIe-NVMe) |
ディスプレイ | LEDバックライト付 15.6型 FHD IPS液晶 (1920x1080ドット、1,677万色以上、16:9) 、光沢なし | |
グラフィックス | AMD Radeon グラフィックス | |
電源アダプター | 65W ACアダプター |
|
標準保証 | 1年間 引き取り修理 | |
内蔵カメラ | あり (前面:HD 720p カメラ、ThinkShutter付き) | |
指紋センサー | 指紋センサー | |
ポインティングデバイス | ||
キーボード | 日本語キーボード(バックライト付) ブラック | |
通信機能 | イーサネット | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T |
ワイヤレス | ワイヤレス | インテル® Wi-Fi 6 AX200 a/b/g/n/ac/ax |
WWAN | WWANなし | |
Bluetooth | Bluetooth v5.0 | |
バッテリー | 3セル リチウムイオンバッテリー (固定式) | |
寸法・質量 | 本体寸法(W×D×H)mm | 約365×240×18.9mm |
本体質量(バッテリーパックを含む) | 約1.7kg |
外観
ThinkPad E15の外観です。
ThinkPadの黒の艶消しの筐体です。ThinkPadと言えばこの外観と言うのが分かりやすくていいですね。ただ毎回同じ事を書いちゃいますが、手の脂とかで触った後が残ってしまうのが、オジサンにとってはちょっと悩ましいです。ビジネスシーン!と言う印象のパソコンです。
本体サイズは公称で、幅が約365mm奥行が240mmです。
画像の部分は最薄部で約18.9mmです。厚みの撮影の仕方になかなか慣れません。
インターフェイスは左右のサイドにあります。
左側面です。左側から『USB3.1 Type-C Gen 1(電源と共用)』×1、『USB3.1 Gen 1』×1、『HDMI』×1、『マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック』×1です。
右側面には、左側から『USB2.0』×1、『イーサネット・コネクター(RJ-45)』×1、『セキュリティー・キーホール』×1が並びます。
底面は、こんな感じ。いつものThinkPadの裏側です。
Thinkpad E15の本体重量は、実測で1618.4g。僕の使っているゲーミングPC Legion Y740(17)と比べるとめちゃくちゃ軽く感じます。
電源アダプターの実測は、310.3g。軽くて持ち運びには良い重さです。
サイズ的にはこんな感じです。100V側のケーブルもあまり太さも長さも無いので、持ち運びには便利です。
電源アダプターとThinkPad E15を並べてみました。
ディスプレイは180°開き、フラットになります。こんなに薄いです。
ディスプレイは光沢無しのIPS液晶。光沢無しですと、多少色味が変わる感じもしますが、僕個人的には目が疲れにくく、掲載する為に画像処理(モザイク)をしなくていいので楽です。上部ベゼルにはカメラが内蔵されています。
キーボードは、テンキー付きの日本語配列タイプ。ThinkPad定番の赤のポインティングデバイスが目立ちます。
キーボード左下部には
- AMD Ryzen 5のラベル
- AMD RADEON Graphicsのラベル
キーピッチは一般的な19mm。ThinkPadnoキーボードの押し心地は、腰のある感じで心地いいです。
ThinkPadおなじみの上側にボタンがあるタッチパッドです。
製品特長
Lenovo公式サイト内のThinkPad E15のページから引用して紹介しますと、
- パワフルなパフォーマンス
- AMD Ryzen™プロセッサーとRadeon™ グラフィックスを搭載して、長時間バッテリー駆動が可能。また、DDR4メモリと高速なSSD (PCIe NVMe)を搭載して、パワフルなパフォーマンスを提供します。
- 各種セキュリティ機能を搭載
- IRカメラや指紋センサーを選択すると、Windows Helloによる安全なサインインに対応。パスワード入力の手間を省きながら、セキュリティの強化を図ることができます。またプライバシー保護やセキュリティ対策に有効な開閉式カメラカバーThinkShutterを搭載しています。
- 鮮やかな映像と臨場感のあるサウンド
- 15.6型のFHD IPS液晶(1920 × 1080)で詳細で鮮やかな映像を広い視野角で表示します。オーディオ機能は、Dolby Audio™ 対応のオーディオ機能とステレオスピーカーで臨場感のあるサウンドを提供します。
- 厳しい品質テストによる高い品質
- 12項目の米軍調達基準に準拠、さまざまな品質チェックのテストをクリアして、過酷な利用環境に耐えられるよう厳しい品質テストを繰り返しています。落下テストや気温・気圧の変化、信号やディスプレイ部の開閉耐久性など、実際の使用状況に即したテストを実施して、ライフサイクルを通じて過酷な作業環境でもお使いいただける高い品質をお届けします。
などです。ビジネスパソコンとして高パフォーマンスワークステーションですので高性能と信頼性を重視した感じです。
実機テスト
普段仕事で使っている建築3DCADをメインに、各種ソフトを走らせてみました。
建築3DCADのテスト(ALTA SS)
インストール時のチェックで、建築3CADソフトの動作環境確認でCPUのAMD Ryzen 5 4500U eith Radeon Graphics と ビデオカードのAMD Radeon(TM) Graphicsの部分が黄色くマーカーされていますが、このまま進めます。
図面入力
ThinkPad E15のモニタは15.6インチですので、比較的作業はしやすいです。でも、事務所で使うとしたら外部モニターは欲しいところです。
パース作成
パース自動生成も快適です。
構造パース表示
こちらもサクサク動きますので、ストレスなく作業ができると思います。
WallStat
今回もWallstatを回してみました。バージョン4.39で データは編集ファイルサンプル2を使用です。あくまでも参考値として見てください。
計算時間は、約9分20秒。お求めやすい価格帯のビジネスパソコンですので、ミドルスペック以上のクリエイターPCやゲーミングPCと比べると少しのんびりです。
タスクマネージャーを開いて計算してみましたが、CPUが頑張ってくれています。もう少し余裕のあるCPUの方が計算がスムーズです。
こちらも問題無く動きます。
おまけのCINEBENCH_R15
住宅設計用3次元CAD(建築3DCAD)の推奨動作環境は”Open-GLが動くことがありますのでCINEBENCH_R15で検証です。
おまけのCINEBENCH_R20
Crystal Disk MarkCrystal Disk Mark
ストレージのテストです。
ゲーミング性能を試してみました
ゲーミングパソコンですので、ゲームのベンチソフトを走らせてみます。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK
何パターンかテストしましたが、1280×720の軽量品質でも動作困難です。
FINAL FANTASY XIV SHADOWBRINGERS
ANTASY XIV SHADOWBRINGERSのBENCHをはしらせてみました。
1920×1080 標準品質で「普通」判定です。
ThinkPad E15はFF系のゲームには不向きかなと感じました。
ドラゴンクエスト X ベンチマーク
解像度1920×1080の標準品質で『快適』、最高品質で『普通』判定です。
動画編集テスト
EaseUS Video Editor(試用版)
パソコンのデーター復旧やバックアップのソフトでお馴染みのEaseUSさんの動画編集ソフト EaseUS Video Editorの試用版でテストしてみました。
2分8秒のmp4の動画ファイルをMOVで書き出してみましたが約1分46秒で書き出し終了。
作業時間はグラフィックスに左右されるみたいで少し遅めです。
購入をおすすめしたい方
今回も僕個人的な意見です。
今回お借りしたこのLenovo ThinkPad E15 Gen2(AMD)(型番:20T8S00500)は高コストパフォーマンスノートPCで、15.6インチですがとても軽く、ビジネスパソコンとしてはお求めやすい価格帯の機種です。
今回のテストしたモデルは、AMD Ryzen 5搭載で事務処理やご家庭で普通に使われるのにはとてもすぐれたモデルで、建築3DCADの作業もこなすことができますが、ゲームや動画編集はちょっと重く感じられましたが、AMD Ryzen 3、Ryzen 7の選択もできるので、作業内容に合わせて購入すればよいと思います。
ですので、今回のLenovo ThinkPad E15 Gen2(AMD)(型番:20T8S00500)は建築3DCADは問題なく動きますが、動画編集や詳細の耐震シュミレーションソフトなどの高負荷の作業をされない方で社内&外出でも使いたい方向けのノートPCです。
高負荷作業向けには、AMD Ryzen 7やInterlプロセッサー搭載モデルもありますので、選択肢はとても広いパソコンです。
まとめ(僕個人の感想)
今回は『【ThinkPad E15 Gen2(AMD)レビュー】建築3DCADをテストです』の記事でした。
Lenovo ThinkPad E15 Gen2(AMD)(型番:20T8S00500)は、仕事でも家庭でも普通に使える定番のThinkPadです。
僕が普段、会議などに持って行くビジネスバックですと、大きい分だけ余裕が無くなっちゃいますが、薄いのとACアダプターが小さいので書類は入りますが、やっぱり15型ノートPCを入れるバッグが欲しい感じですが、僕が普段使っているリュックには余裕で入ります。
テレワークで使えるカメラも物理シャッターがついていますので、リモートワークでカメラを使っていない時にご家庭の様子がソフトの設定などで知らない間に写っちゃうのを防ぐ事もできるのが僕的にお気に入りです。
今回お借りしたモデルは直販モデルはダイレクト価格で14万円台から購入できますがストレージやディスプレイの変更などはご予算、使い方に合わせて選べます。
価格や使い方によってカスタマイズできるのがレノボの良いところです。
このThinkPad E15 Gen2(AMD)(型番:20T8S00500)の商品詳細と購入は下記からどうぞ