【ThinkPad P14sレビュー】Quadroを体験しました

6 min
ThinkPad P14s

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建築業界で働くNORI(@norino_mono)です。

20年程前、3DCADを使い始めた時に『CADを使うのにはQuadro搭載がオススメ』と言う雑誌記事を見ましたがその当時、Quadro搭載のパソコンは高くて高くて…買えなくていまだに未体験。
妻が製造業のCAD部門で働いていますがCADオペレーターさんが使っているパソコンは全部Quadro搭載のワークステーションだそうで、それも何十台も並んでいるみたい。

僕が普段建築用3DCADで図面を描いている時に使っているのはNVIDIA GeForce RTX2070搭載のゲーミングPCですが、NVIDIAのQuadro搭載のPCは未体験ですが今回初めて体験してみました。

使ってみた感想としては…普段使っているNVIDIA GeForce RTX2070と比較すると少し遅さを感じましたが、Quadro搭載でこのサイズ、この重さのワークステーションなので需要がありそうなマシンです。

そんな感じで今回は『Lenovo ThinkPad P14s(型番:20S4CTO1WW)』のレビュー記事になります。

貸与品

本記事はLenovo様より商品をお借りして作成しました。

ThinkPad P14s(型番:20S4CTO1WW)

今回お借りしたThinkPad P14s(型番:20S4CTO1WW)は、Lenovoのメーカー直販サイトのモデルの14型のモバイルワークステーションです。

製品仕様

直販モデル
プロセッサーインテル Core i7-10510U プロセッサー (1.80GHz, 8MB)
初期導入済OSWindows 10 Pro 64bit
メモリ16GB DDR4 3200MHz (オンボード)
ストレージ1256GB ソリッドステートドライブ (M.2 2280, PCIe-NVMe) OPAL対応
ディスプレイLEDバックライト付 13.3型 FHD IPS液晶 (1920x1080ドット、1,677万色以上、16:9) 、光沢
グラフィックスNVIDIA Quadro P520 (2GB GDDR5)
電源アダプター
65W ACアダプター (2ピン)(USB Type-C)
標準保証1年間 引き取り修理
内蔵カメラIR & 720p HDカメラ(マイクロフォン付)
指紋センサー指紋センサー
ポインティングデバイス指紋センサーあり
キーボード日本語キーボード(バックライト付) ブラック
ワイヤレスインテル Wi-Fi 6 AX201 + Bluetooth
WWANWWANなし
Selectable Sim Cardなし
Near Field CommunicationNFCなし
バッテリー3セル リチウムイオンバッテリー (50Wh)

外観

ThinkPad P14sの外観です。

ThinkPad P14s(Gen1)

ThinkPadで見慣れた黒の艶消しの筐体です。手に取った時に滑らなくていいのですが、手の脂とかで触った後がピカピカしちゃうのがちょっと…いつも思っちゃいます。ビジネスシーンにはピッタリ合いそうです。

ThinkPad P14s(Gen1)

本体サイズは公称で、幅が約329mm奥行が227mmです。僕的にはこの大きさは、外でも事務所内でも使えるオールマイティーな使い方ができます。

画像の部分は最薄部で約18.9mmです。

前後部分にはインターフェイスは無く、スッキリとした印象です。

ThinkPad P14s(Gen1) 左側面

左から見た側面です。左側から『USB3.1 Type-C Gen 1(電源と共用)』×1、『USB3.1 Type-C Gen 2(Thunderbolt3 対応)』×1、『ドッキングコネクタ(5,6.と兼用)』×1、『USB3.1 Gen 1』×1、『HDMI』×1、『マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック』×1、『microSDメディアカードリーダー』×1です。

ThinkPad P14s(Gen1)

右側面には、左側から『スマートカードリーダー(カスタマイズによる選択)』×1、『USB3.1 Gen 1 (Powered USB)』×1、『イーサネット・コネクター(RJ-45)』×1、『セキュリティー・キーホール』×1が並びます。

底面は、こんな感じ。搭載のQuadroはGeForceなどと比べると給気口が小さくて済むのでしょうか?この辺も用研究です。

ThinkPad P14s(Gen1)

Thinkpad P14sの本体重量は、実測で1495.2g。普段使いしているLegion Y740(17)と比べるとめちゃくちゃ軽いです。

電源アダプターの実測は、301g。ゲーミングノートPCの電源アダプターと比べると約1/3程度ですので、持ち運びにも便利です。

写真が少し偏ってしまっていました(汗)サイズ感はこんな感じです。

ThinkPad P14s

電源アダプターとThinkPad P14sを並べてみるとこんな雰囲気。

ディスプレイは180°開き、フラットになります。

ディスプレイの左右のベゼルはとっても細くてスッキリ。上部にはカメラが内蔵されています。

お借りしたThinkPad P14sのディスプレイは光沢タイプですが、サイトに記載の製品仕様には『14.0型FHD液晶 (1920×1080 IPS 400nit 省電力パネル) 光沢なし』とありますが、カスタマイズで『14.0型UHD液晶 (3840×2160)IPS、光沢あり、500nit、HDR』の設定も選べるのでこちらだったのかな?とも思いました。

マルチタッチのタッチパネルの選択もできますので、使い方によってそちらを選ぶのもありだと思います。

ThinkPad P14s

キーボードは、日本語配列タイプ。ThinkPad定番の赤のポインティングデバイスが目立ちます。

キーボード左下部には

  • 第10世代インテルCore i7 vPROのラベル
  • COLOR CALIBRATEDのラベル
  • DOLBY AUDIOのマーク

があります。他のノートパソコンとはちょっと違う性能を感じます。

キーピッチは一般的な19mm。腰のある感じで押し込む感じが心地いいです。

ThinkPadおなじみの上側にボタンがあるタッチパッドです。手前側もボタンになっていますので一般的なタッチパッドと同じように使えます。タッチパッドの右の小さな四角は、指紋センサーになっています。

製品特長

Lenovo公式サイト内のThinkPad P14sのページから引用して紹介しますと、

  • 薄型軽量でパワフルなパフォーマンス
    • 第10世代インテルCore i7とNVIDIA Quadro P520搭載のCADや解析などの作業に効果を発揮する仕様になっています。
  • 鮮やかな詳細な映像
    • 14.0型の4Kのディスプレイ採用とDolby Visionに対応して、キレイな映像で表現されます。
  • 臨場感のあるサウンド
    • Dolby Audio機能とステレオスピーカーで、ホームシアターのようなバーチャルサラウンドサウンドが体験できます。
  • モビリティ機能
    • LTEモデルを選択すれば、本体のみでインターネットに接続可能かつ、バッテリー最大15.1時間の駆動が可能で、モビリティ性能は抜群です。
  • 優れた信頼性
    • MIL-SPECのテストもクリアをしており、書くな作業現場でも安心して使えます。
  • 高度なセキュリティ
    • TCG V2.0準拠のセキュリティ・チップ(TPM)とWindows 10のセキュリティ機能と連携した様々なセキリティを搭載しています。

などです。ワークステーションですので高性能と信頼性を重視した感じです。

実機テスト

普段仕事で使っている建築3DCADをメインに、各種ソフトを走らせてみました。

建築3DCADのテスト(ALTA SS)

インストール時のチェックで、建築3CADソフトの動作環境確認でビデオカードの部分でQuadro P520の部分が黄色くマーカーされていますが、この問題ないと思いますのでこのまま進めます。

図面入力

過去に作ってあったで図面データの編集をしてみましたが、とても快適。ThinkPad P14sのモニタですと修正作業ならあまり苦になりませんが、事務所内で作業をするときには、外部モニターを接続したいところです。

パース作成

パース自動生成も問題ありません。

構造パース表示

こちらもサクサク動きます。

こんな感じでグルグル回りますので、ストレスなく作業ができると思います。

WallStat

今回もWallstatを回してみました。バージョン4.39で データは編集ファイルサンプル2を使用です。あくまでも参考値として見てください。

計算時間は、約12分18秒。少し前にテストしましたCore i7搭載のゲーミングノートPCのLegion 550Piと比べると約3分30秒程度遅かったです。グラフィックスのGeForce RTXとQuadroの違いと言うよりプロセッサーのインテルCore i7でも末尾のアルファベットの違いによる性能差の方が大きいんじゃないかと思われます。

こちらも問題無く動きます。

おまけのCINEBENCH_R15

住宅設計用3次元CAD(建築3DCAD)の推奨動作環境は”Open-GLが動くことがありますのでCINEBENCH_R15で検証です。

モバイルワークステーションですので、電池の持ちを重視のCPUです。

おまけのCINEBENCH_R20

Crystal Disk MarkCrystal Disk Mark

ストレージのテストです。

ゲーミング性能を試してみました

ゲーミングパソコンですので、ゲームのベンチソフトを走らせてみます。

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK

何パターンかテストしましたが、1280×720の軽量品質でやや重いでした。

FINAL FANTASY XIV SHADOWBRINGERS

ANTASY XIV SHADOWBRINGERSのBENCHをはしらせてみました。

1920×1080 標準品質で「とても快適」判定です。

FAINAL FANTASY系の重いゲームには不向きかなと感じました。

ドラゴンクエスト X ベンチマーク

解像度1920×1080の場合、最高品質と高品質で『快適』、『とても快適』ですが、解像度を3840×2160にすると低品質でも『やや重い』判定です。

動画編集テスト

EaseUS Video Editor(試用版)

パソコンのデーター復旧やバックアップのソフトでお馴染みのEaseUSさんの動画編集ソフト EaseUS Video Editorの試用版でテストしてみました。

2分8秒のmp4の動画ファイルをMOVで書き出してみましたが約49秒で書き出し終了。

この動画編集ソフトは、QuadroよりGeForceやRadeonの方が相性が良い感じです。

購入をおすすめしたい方

今回も僕個人的な意見です。

今回お借りしたこのThinkPad P14s(型番:20S4CTO1WWは会社でCADやデザイン、解析等の仕事をされている方以外にあまり縁のないワークステーションのモバイルノートPCと言うちょっと難しいジャンルの感じがします。

今回のモデルは、第10世代Core i7搭載で17万円台からののラインナップがありますが、第10世代Core i5モデルですと13万円台からの購入ができます。

小さくて軽くてQuadroのグラフィックスを搭載したモデルですのでお仕事によってはつかえるモデルになると思いますが、ゲームや動画編集ソフトを動かした限りでは、GeForceやRadeonの方が快適に遊べたり作業ができたりしそうです。住宅設計に特化した建築3DCADの仕様に関しての相性は良いと思います。

まとめ(僕個人の感想)

今回は『【ThinkPad P14sレビュー】Quadroを体験しました』の記事でした。

ThinkPad P14s(型番:20S4CTO1WW)は、ゲームなどプライベートで使われる方より会社で、現場でガツガツ使うのにオススメのマシンかなと感じました。

写真を撮り忘れてしまいましたが、14.0型のモバイルノートPCですので小さいですし、バッテリーも長時間持ちますので自宅に持ち帰られたりするのにも、体が楽なマシンです。

あと、現在の世間の状況でテレワークやリモートが多い環境からすると、WEBカメラが無いので、外付けのWEBカメラの購入が必要になるかもしれません。

今回お借りしたモデルは直販モデルは17円台から購入できますが、やストレージやディスプレイの変更などはご予算、使い方に合わせて選べます。

価格や使い方によってカスタマイズできるのがレノボの良いところです。

製品仕様・販売価格については変更となる可能性がございますので、ご購入時にメーカーサイトでご確認ください。

このLenovo Legion 550Pi(型番:82AW0038JP)の商品詳細と購入は下記からどうぞ

モバイルワークステーション ThinkPad P14s
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