令和2年3月日時点の内容です。
建築業界で働くNORI(@norino_mono)です。
Lenovo(レノボ)さんのCore-i7とGeForceグラフィックス搭載のスリムでスタイリッシュなノートパソコン『ThinkPad X1 Extreme (型番:20MFCTO1WW)』の実機レビューです。
(株)レノボ様からThinkPad X1 Extremeをお借りできたのでレビューをしてみました。
目次
ThinkPad X1 Extreme
レノボのThinkPadシリーズ
CPUはCore-i7とNVIDIA GeForceグラフィック搭載で動画編集や3DCADも使えるクリエーター向けのパソコンの扱いです。
画面は15.3インチでべセルが細くサイズ的にはパソコン本体は小さく感じ、ディスプレイは大きく感じます。
スペック
Lenovo ThinkPad X1 Extreme | |
---|---|
プロセッサー | インテルCore i7-8750H プロセッサー(2.20GHz 2666MHz 9MB) |
初期導入OS | Windows 10 Home 64bit |
メモリー | 32GB PC4-21300 DDR4 SDRAM SODIMM(16GB × 2) |
ストレージ | 512GB SSD(m2.2280,MVMe)OPAL対応) |
ディスプレイ | 15.6型 4K UHD IPS液晶(3840×2160)マルチタッチ対応 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti with Max-Q Design |
電源アダプター | 135W ACアダプター |
標準保証 | 1年間 引き取り修理 |
キーボード | 日本語キーボード(バックライト付、 指紋センサー付)ブラック |
内蔵カメラ | IR & 720p HDカメラ(マイクロフォン付) |
指紋センサー | 指紋センサー |
バッテリー | 4セル リチウムイオンバッテリー内蔵型 80Wh |
ワイヤレス | インテル Wireless-AC 9560 |
Bluetooth | Bluetooth |
ポインティングデバイス | クリックパッド |
外観
見た感じは普通のノートパソコン。僕と同じ世代(50歳)ですと、ThinkPadにあこがれのあった人もいらっしゃると思います。今から約30年前、僕が勤めていた会社では東芝DynaBookとNECばかりでした…。黒いマット感のあるボディ。ゴムみたいな感じで滑りにくそうですが、おじさんの脂っこい手では、手垢っていうか脂が付いちゃいます。
重さは、実測で1643.4g(公称約1.7kg(バッテリーパック含))。クリエイター向けのノートパソコンと言うか、グラフィックボード搭載モデルは少し重いです。ティスプレイがタッチパネルなのも少し重くなるんでしょうか。
サイズは、368.1mm×245.7mm×18.7mm(折り畳み時)。ちょっと大きく感じますが薄いので、持ち運びでも十分使えるサイズ感です。
サイドもマットです。
インターフェイスは、左側面に電源、USB3.1Type-C×2、HMDI×1、イーサネット拡張コネクタ×1、マイクロフォン/ヘッドフォン・コンポ・ジャック×1。右側には、USB3.0Type-A×2、4-in-1メディアカードリーダー(SD,SDHC,SDXC,MMC)×1となります。
他のノートパソコンでも同じですが、住宅設計用の建築3DCADを使っているとCADのセンチネルを直接差すことができるUSBType-Aがとてもうれしいです。
底面のスリットからは、スピーカーが見えます。
電源アダプタは実測434.8g。持ち運びしてもそれほど気にならない重さですが、バッテリー動作時間が約9時間ですので、一緒に持っていこうか?置いて行こうか…そんな感じです。
今回お借りしたモデルは、タッチディスプレイ。タッチペンが付いてます。
重さは実測13.6g。アルミの質感のタッチペン。
パネルは、180°。フラットになるまで開きます。タッチペンを使うときは、ディスプレイが起きている状態よりフラットの方が書きやすい…という感じでしょうか?タッチペンのパソコンとして、打合せなどで紙ベースの書類が無くても打合せができたりするので、僕は好きなタイプのパソコンです。
タッチペン対応の場合、反射する画面になるんですね。タッチペンを使うときには、大丈夫なのですが、タブレットの様に指を使って操作すると画面に指紋がいっぱい付きました。
開くと、キーボードの周りはゴムっぽい質感で滑りにくいマットな感じ。右上が電源ボタン、その下側が指紋センサーです。
15.6型のノートパソコンはテンキーが付いたタイプもありますが、こちらはテンキーが無いタイプです。
左手前にCore-i7のラベルと右下にThinkPadのロゴ。
キーボードは、日本語配列。キーピッチは19mmと慣れたサイズで使いやすいです。キータッチの感じもヌルッって言ったらいいのかな?ストロークも思ったより深く、キーの形状も併せて作業しやすいキーボードです。
同じLenovoのLEGION Y740(17)とは、タッチパッドのボタンの位置が上下逆ですが、タッチパネルの手前側も押せるようになっていますので、特別戸惑いませんでした。
キーボードの真ん中には、ThinkPadでお馴染みのトラックポイント。50歳の僕は、憧れました。僕が普段使いしているTOSHIBAの Dynabook R734にもついていますが、僕はあまり使っていません。
製品特徴
ThinkPad X1 Extremeのページから引用して紹介しますと、
ビジネスの生産性に貢献
NVIDIA GeForce GTX1050 Tiを搭載していて、ポータビリティの良さとグラフィックパフォーマンスによって、クリエイターに最適なパソコンです。テレワークが盛んに言われていますが、このパソコンなら仕事が進むパソコンかなって感じました。
詳細で鮮やかな映像
今回お借りしたThinkPad X1 Extremeは4K OLEDタッチパネル採用のタイプ。画面はキレイですし、小さな字もぼやけずにハッキリ映ります。
プライベートで使う時にもキレイな画面なら動画を見るのも楽しめます。
クリエイターに最適なパフォーマンス
第8世代インテルCore i7-8750HとNVIDIA GeForce GTX1050 Tiのグラフィックボードを搭載していますので、通常の作業だけでなく、3DCADでの作図作業や、動画編集、ゲームも楽しめるクリエイターに最適な性能を持っています。
優れた耐久性
MIL-SPECの12のテストと200以上の品質チェックをクリアしたモデル。
持ち運びも現場での作業でもなど安心して使えるパソコンだそうです。ちょっと男っぽい感じですね。
長時間バッテリー駆動、急速充電に対応
最大約15.6時間の長時間バッテリー駆動が可能な仕様です。わずか1時間で電源容量の約80%の充電か可能な急速充電性能。ちょっと大きい充電器はオフィスに置いて出掛けられる仕様ですね。
Thunderbolt3搭載
高解像度ディスプレイと高性能データデバイスを同時にサポートするThunderbolt3が搭載。対応デバイスとUSB-Cポートにケーブル接続で、伝送速度最大40Gbpsの圧倒的なパフォーマンスにより4K動画の表示と高速のデータ転送が可能です。
様々な機能を搭載
Windows Helloの顔認証でのログインや、マルチモニターなど様々な機能が搭載されています。
実機テスト
建築設計業(設計・プレゼン・打合せ等)と自宅に持ち帰って会社や個人のブログを書くなどの利用をしてみました。今回はグラフィックボードが搭載されていますので、ゲームのベンチマークソフトや動画編集ソフト(試用版)を試してみました。
3DCAD使用(ALTA SS)
CPUがCore i7-8750Hで6コア12スレッド、メモリ32GBでグラフィックス性能もNVIDIA GeForce GTX1050 Ti搭載ですので、ALTA SSの動作環境に対応しています僕が普段使っている住宅設計3次元(3D)CADのALTA SSを動作する事も可能。
ストレージがM2.SSDですので、インストールする時間がとても速いです。作図している最中もストレージからのデータのやり取りがありますが、HDDと比較すると早い!です。
図面入力
こちらは、以前のパソコンのレビュー記事の時に使った住宅性能評価のデータを使います。
このThinkPad X1Extremeのタッチパネルの感触は思いのほか良くて外出先でマウスが無くても図面の修正なら問題なく使えます。
高性能なCPUのおかげで快適にCADが動作します。6コア12スレッドは伊達じゃありません。
パース作成
内観パースの生成も早いです。画面が光沢ですので、きれいに映ります。お客様に見ていただくのにもキレイなのはいいですね。
パースを回してみる
構造パースの作成も早いです。木造住宅は設計時の構造の確認と同時に進めないといけません。ここは、大丈夫かな?なんて確認もパースをグルグル回しながら確認できます。ほんと快適です。
打合せ使用
打合せ時に図面に打合せ内容を記入・保存する
お客様との打合せ時に、マイクロソフトのDrawBoard PDFがインストールされていれば、図面のPDFデータへの記入でペーパーレスでの打合せが可能です。
このThinkPad X1 Extremeは180°まで開いてフラットになるので書き込みやすいです。
建材・設備等のカタログに決定内容を記入・保存
タッチディスプレイのノートパソコンも増えてきましたが、タッチペンが使えるとすこぶる便利。厚くて重い設備のカタログは持って歩くのは大変ですし、PDFファイルのカタログですと思うように書き込めない。
DrawBoard PDF とタッチペンがあれば、打合せ時にノートパソコンが便利に使えます。
先日、保険を契約した時、タブレットに指で署名するだけで印鑑不要。ペーパーレス化だそうです。ペーパーレス&署名で契約が増えてくれば、このようなパソコンの使い方は業務用で広がりそうですね。
おまけのWallstat
今回もWallstatを回してみました。バージョンは4.34、 データは編集ファイルサンプル2を使用です。以前テストしていた4.22より計算スピードが速くなったそうなのであくまでも参考の数値としてみてください。
アニメーション前の計算は、おおよそ7分42秒。
シュミレーションを動かすと、CPUにはまだまだ余裕のある様子でした。
おまけのCINEBENCH_R15(参考程度)
住宅設計の3DCADも使えるパソコンの検証を主にしていますので、OpenGLの数値を知りたいので敢えてCINEBENCH_R15で検証です。
6コア12スレッドのCore i7はビジネスでもバッチリ使えますし、NVIDIA GeForce GTX1050 Tiは内蔵GPUで105.26fpsでした。
Crystal Disk Mark
ストレージのテストでCrystal Disk Markを走らせてみました。
ずっと、HDDのノートパソコンを使ってきていて、昨年SSDへ換装して快適さを感じていますが、やっぱりSSDはいいですね。住宅設計3DCADのインストールもHDDの時と比べると全然早いです。
ゲーミング性能も試してみました
グラフィックボード搭載ですので、ゲームのベンチソフトを使って性能を確認してみました。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK
描画品質、解像度、スクリーンモードを変えながらBENCHMARKを走らせてみました。標準画質の1920×1080、ウインドウモードですと問題なく動く感じがして普通でしたが、せっかくの3840×2160の解像度があるので…と思って設定してみるとカクカク動いて動作困難の評価でした。
ドラゴンクエスト X ベンチマーク
こちらでも、解像度を変えてテストしてみましたが、1920×1080、3840×2160両方とも普通の評価でした。
動画編集のテスト
グラフィックボード搭載のクリエーター対応のパソコンとの事でいくつかの動画編集ソフト(試用版)をためしてみました。元動画は、子供の空手大会に参加したときの試合風景。同じ条件という事で2分10秒程度の長さをAVIに吐き出してみました。
EaseUS Video Editor (試用版)
パソコンのデーター復旧やバックアップのソフトでお馴染みのEaseUSさんの動画編集ソフト EaseUS Video Editor。
ソフトの動作は引っかかりも無く問題なく動きます。書き出し時間は1分24秒。これが長いか短いかは、ちょっとわかりません(汗)
Cyberlink Power Director 18 (試用版)
動画編集ソフト(無料版)で人気らしいソフト。
こちらのソフトの動作も軽くサクサクっと動きます。同じAVIですが書き出し時間が38秒。どっちがどう違うのが勉強したいと思います。
まとめ(僕個人の感想)
レノボさんより本機【ThinkPad X1 Extreme】を2週間程お借りして、使い倒したNORI(@norino_mono)の個人な感想です。
このパソコンは、クリエーターに最適なパフォーマンスを発揮するビジネスパソコンの扱いと思いますが、高性能なCPUとグラフィックボード搭載、おまけにペン入力対応している事やタッチパネルディスプレイで様々な使い方ができます。
画面が大きいのと、キーボードの感触の良さは、長時間使用しても疲れにくいのかなと思います。
持ち運びに関して、僕は大きくてもパソコンの持ち運びは大丈夫(車なので)ですが、画面が大きい分女性の方ですと、気軽にはいかないのかな?って思ったりもしますが、テレワークや在宅勤務で家で使うには最適ですね。
仕事の合間にタッチペンを使って、子供さんとお絵かきしたりもできて、工夫次第で色々な使い方ができるパソコンです。
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